オリオン村(跡地)

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千載一遇の渡辺俊は孤立無援

2012-04-27 01:45:28 | 千葉ロッテ

昨日の今日で打線をいじってきた西村監督には拍手を送りたいものの、やや疑問が残るのも正直なところです。
なぜ清田ではなく伊志嶺を使ったのか、人それぞれの好みがありますので正解などはもちろんありませんが、ここが一つのポイントになったような気がします。
またどう取り繕うとも八番という打順は打撃が期待をされない、あるいは期待をしてはいけない選手を置くところですので、今江の八番には賛成はできません。
これまで結果を残してきた九番は相性も良いですし、上位打線に繋ぐ重要な役割だと言い含めることもできますので、そのプライドを傷つけることなく打順の変更ができます。
これは個人的に八番は里崎の指定席であって欲しいとの思いがあってのことですが、自分としては岡田、根元、井口、サブロー、福浦、角中、清田、里崎、今江がベストです。
西村監督がそうしたように岡田が調子を上げてきましたので核弾頭に置き、好調を維持しているクリーンアップのスイーパー役として勢いに乗る角中と長打力のある清田を下位に敗して、確変が終わったと見ている里崎と今江は宝くじと思えば多少のことは我慢ができるでしょう。
何はともあれ動かざること山の如しの西村監督が動いたことは大きな一歩ですので、そこは素直に評価をしたいと思います。

それにしても伊志嶺のバント失敗は、先日に続いてのことですから厳罰ものです。
スリーバントをさせるべきでしたし、次の回から交代をさせて、その場で浦和行きを宣告してもおかしくはないぐらいの凡プレーでした。
気持ちは分かりますが絶不調が手伝って見るからに結果を欲しがっている伊志嶺に落ち着きと自信を取り戻させるためにも、そろそろ一軍から外す時期ではないかと思います。
不調な打者の典型的なボールを追いかけるようなスイングや、自らも生きようとしているのかと思えるバントからは焦りしか見えてきません。
主力として活躍をしてもらわなければ困る伊志嶺ですので一軍に帯同をしながら復調を待つという選択肢を全否定はしませんが、そのために失うものが多いように思いますし、今季中の完全復活の可能性はこれまでの清水や小林宏の中途半端さと同じ軌跡を描いてかなり低いところで推移をしそうな気がします。
角中の今後や荻野貴の一軍復帰タイミングを横目で見ての決断になるとは思いますが、放置プレイだけは勘弁を願います。

先発の渡辺俊は6回を2失点ですから文句のつけようもないのですが、しかし次を期待できるような投球内容でもありませんでした。
もともとが被打率の高い投手ですので6安打はいたって普通ですし、無四球であったことからして抜けるようなボールも少なかったのですが、どうにも体にキレが感じられず、打ち取ったというよりは打ち損じてくれたという表現の方が正しいような気がします。
もちろんそうやってタイミングを外すことが渡辺俊の持ち味ではあるのですが、どこか違和感があったのは前回の乱調によるバイアスがかかっていたのか、あるいは浦和無双が続く小野への期待が目を曇らせていたのかは分かりませんが、素直に次もやってくれるだろうとは思えない自分がいます。
この展開で6回85球で交代ですからベンチの信頼感は推して知るべしですし、中継ぎ陣はたまったものではないでしょう。
だからこそこの千載一遇のチャンスに白星をプレゼントしてあげられなかった打線が不甲斐なく、また悔しくて仕方がありません。
ピシャリと抑えられてしまったのであればまだしも、三回まで8安打で1点しか取れなかったのですからいくら何でも渡辺俊が可哀想すぎました。

打順変更がピタリと当たっての初回にいきなりの先制点は四番サブローのバットがもたらしたものですので、幸先のよいスタートでした。
その初回の満塁のチャンスを逃したのは惜しかったものの全てでタイムリーが出るわけでもなく、やはり気になったのは三回の攻撃です。
無死一二塁から角中にバントをさせずに強攻をさせたこと、これは先日も似たようなケースで指摘をしましたが、角中の好調さと能力に任せたベンチの無策であったと思います。
リードをして相手を焦らせることで持ち味を発揮するのが渡辺俊のピッチングだけに、あそこは確実に送らせるべきでした。
それで得点に繋がったかどうかは単なる結果であり、堅実に得点を重ねる姿勢を見せることで渡辺俊に気持ちの余裕を与える必要があったと思います。
勢いがあるときこそ足元をしっかりと見つめて欲しい、そう感じた角中への強攻策でした。
もっとも珍しくも今日は西村監督が「監督の責任」と当事者意識を持ってくれたようですので、これが一番の収穫かもしれません。

結局のところは初戦の仕返しをされたような悔しい負け方でしたが、そう考えれば三連敗をしなかっただけでも御の字とも言えます。
もちろん勝ち越せればそれが一番でしたが、冷静に今のロッテと日本ハムの差が如実に出たと考えれば次に何をすればいいかが見えてきます。
公式戦では初の2イニングを投げた中後は久しぶりにストレートが140キロ台をマークしましたし、ホームベースを広く使った荒々しいピッチングは好印象でした。
今日は打線としては繋がりませんでしたが各打者の調子はまずまずでしたので、そう悲観をすることもないでしょう。
GWの前半にあたる次のソフトバンク戦は育成枠から昇格をしたばかりの千賀が起用をされるらしく、舐められたと言うべきか羨ましいと言うべきか複雑な心境ではありますが、裏返せばそれだけソフトバンクも苦しんでいるということでしょうから、表ローテでしっかりと勝ち越してもらえばノープロブレムです。
成瀬と攝津、唐川と岩嵜というお互いにリベンジを期した対戦も見られそうですし、天気にも恵まれる予報ですから楽しみにしています。



  1 2 3 4 5 6 7 8 9

千葉ロッテ

1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 10 0

日本ハム

0 0 0 1 0 1 0 0 X 2 6

0


◆4月26日(木) 日本ハム-千葉ロッテ6回戦(日本ハム5勝1敗、18時2分、東京ドーム、22,558人)
▽勝 ウルフ 4試合2勝1敗
▽S 武田久 8試合1勝6S
▽敗 渡辺俊 2試合2敗
▽本塁打 ホフパワー1号(渡辺俊)、稲葉4号(渡辺俊)

▽バッテリー
千葉ロッテ 渡辺俊、中後―里崎
日本ハム ウルフ、谷元、増井、武田久―大野

 

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