オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
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日本ハムに競り勝ってのマイナス首位奪取

2012-04-25 02:40:52 | 千葉ロッテ

やはりパ・リーグTVは便利です。
今日は映画が始まる直前までスマートフォンで見ていたのですが、試合巧者の日本ハムを相手にした珍しい競り勝ちをギリギリで見届けることができました。
もし尻切れトンボであれば映画が気もそぞろになったかもしれませんし、素晴らしすぎるアイテムです。
月額980円ですので財布にも優しいですし、何とか永続的にサービスが続いてくれることを願っています。

それにしても連日のドキドキゲームでしたが、今日は老藪田がピシャリと抑えての首位奪取です。
どうやら選手会が低反発球の見直しについてNPBに申し入れをしたようですし、今日も5試合のうち3試合が零封試合という一般的には地味な展開でしたので、球界全体の観客動員の伸び悩みの一つの理由としてそろそろ本格的な議論がされてもおかしくはない状況になってきました。
そもそもが野球の理念を置いてきぼりにしてのメジャーかぶれのコミッショナーの思いつきのような施策ですので、改めるにしくはないでしょう。
一見すると投手に有利なようにも見えますが、先発陣はともかくとしても僅差の試合が増えることで一部の中継ぎ投手の負担が増えることは想像に難くなく、見ているファンからしても点が入らないことのつまらなさ、競っている試合が多いことでの心理的負荷、は余計なお世話かもしれませんが、やはり程度問題といったところかと思います。
この試合も終盤までは面白みの少ない展開でしたし、無能なコミッショナーともども葬り去るのがベターな判断だと思います。

先発のグライシンガーは立ち上がりにいきなり今季初失点のスタートとなりましたが、終わってみれば責任投球回をこなしての1失点ですから文句なしのナイスピッチングです。
東京ドームですので多少は差し引くとしてもストレートは140キロ台で、カーブとチェンジアップのコントロールもまとまって日本ハム打線を手玉に取りました。
やはり注目はベンチに戻ってからこまめにつけているグライシンガーノートで、この研究熱心さは他の投手も見習うべきでしょう。
七回の無死三塁のピンチも相手の拙攻に助けられながらも落ち着いて軽く凌ぎましたし、これで昨年のマーフィーを超えましたので万々歳です。
里崎との相性が抜群とは世間の評ですが、ベンチでもしっかりとコミュニケーションを取っているようです。
両リーグでの首位打者は過去に江藤と内川の2人がいますが、最多勝は誰一人として達成はしていません。
既に置くところが無くて数枚を羽織っているのですが、狸の皮を勘定しながらグライシンガーの史上初への挑戦に期待をかけることにします。

そのグライシンガーが残したピンチを中後が死球で広げましたが、その一死満塁で中田と稲葉を抑えた益田はエクセレントでした。
世代の顔である中田との対戦は全てストレート勝負で圧倒をしましたし、稲葉も力でねじ伏せるパワーピッチングです。
力でとは言いましたが球威で叩き潰す感じではなく、キレでざっくりと切り捨てるといった表現が適当ではないかと思います。
満塁でボールから入りながらもマウンド上で表情を変えずにいる姿には貫禄さえ漂い始めていますので、今後も勝ちパターンの要として貢献をしてくれることでしょう。
冗談抜きで勝敗がつかないままのホールド王に、そして新人王争いのダークホースとしての活躍に期待をします。

打線は今日は根元が全打点を叩き出すマルチヒットで、バットが下から出てきているのには変わりがないものの、結果が出れば落ち着きを取り戻すのではないかと思います。
決勝タイムリーとなったヒットは真ん中の甘いボールながらもややタイミングが外れたのか、それでも腰を引きながら上手くセンター前に運びました。
チャンスを広げた角中も内角高めのボールを巧みなバットコントロールで一二塁間を抜きましたし、死球の岡田とともに左腕から左打者でもぎ取った決勝点は貴重です。
これで明日の八木に対してどういったスタメンを組んでくるかに興味は尽きませんが、おそらくは何らかのアクシデントがあったであろう井口の途中交代の行方とともに、ロッテファンの注目が18時前のスタメン発表にあることは間違いないでしょう。
西村監督にとってのターニングポイントとなるのか、あるいは全国に溜息が広がるのか、その刻まであと15時間余りです。



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千葉ロッテ

0 0 0 0 0 1 0 1 0 2 9 0

日本ハム

1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 7

0


◆4月24日(火) 日本ハム-千葉ロッテ4回戦(日本ハム3勝1敗、18時1分、東京ドーム、19,347人)
▽勝 グライシンガー 3試合3勝
▽S 藪田 9試合7S
▽敗 宮西 8試合1敗

▽バッテリー
千葉ロッテ グライシンガー、中後、益田、藪田―里崎
日本ハム 多田野、宮西、森内―大野、鶴岡

 

コメント (35)

飛びすぎのジョン・カーター

2012-04-25 00:35:20 | 映画

先月は年度末で忙しく、また今月は旅に出たりQVCマリンに行ったりと時間が取れなかったこともあり、久しく映画館に足を運ぶことができませんでした。
そのためにTSUTAYAでBlu-rayを借りて前作をチェックしてまでスタンバイをした「シャーロック・ホームズ」を見逃すという不手際を犯し、その反省もあっての今週は映画週間です。
ただ水曜と金曜はまた夜のお仕事ですし、木曜は雨っぽいので企画倒れになりそうな予感がありつつも、まずは公開が終わりそうなものから手をつけての「ジョン・カーター」です。

ジョン・カーター

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ひょんなことから自分の"写し"が火星に飛んでしまったジョン・カーターの冒険譚ですが、調べてみれば原作があるようです。
ターザンを世に送り出したエドガー・ライス・ロバーツの火星シリーズで、その第一弾である火星のプリンセスをベースにして大きく道は踏み外してはいないようです。
もっとも登場人物の立場が微妙に違ったり火星に飛ぶところの原理には大幅に手が入れられていますので、原作を読んだことがある人からすれば違和感があるかもしれません。
何はともあれ勧善懲悪チックでシンプルなストーリーでしたので、自分好みということもあってそれなりに楽しむことができました。

火星は地球よりも重力が小さいことで超人的な力を得たジョン・カーターが、赤色人同士の戦争に巻き込まれていく中で自分の過去を断ち切っていく、そんな流れとなっています。
恋あり、友情あり、戦いありと映画としての要素はふんだんに散りばめられていますし、2時間以上と洋画にしては長い上映時間もさして気にはなりませんでした。
ただ冷静に考えると地球の1/3の重力であそこまで飛ぶのは不自然ですし、そもそも戦争の黒幕であるサーンがなぜにゾダンガとヘリウムの婚姻を押し進めたのかが分からず、その後にヘリウムを滅ぼすのであればとっとと滅ぼしてしまえばいいのにと、また地球でもジョン・カーターを殺したければ得意の七変化でいくらでも方法はあったはずです。
原作には無かったであろう不可思議な存在であるサーンを登場させたことによって、いろいろな無理が生じたように思えます。
得体の知れない液体を飲んだことで言葉が通じるようになったのも、ドラえもんじゃないだろうと突っ込みたくもなりました。

どうやら3部作の1作目のようですから続編も作られるのでしょうが、かなり微妙な感じはあります。
既に地球時間で10年以上が経っていますのでジョン・カーターが火星に戻ってのストーリーには無理がありますし、ヒロインに魅力が無かったのでまた見たいとも思いません。
原作には次の世代を主人公にした続編もあるようですからそちらに振り子を振るのか、あるいは北米での興行収入が今ひとつだったことで頓挫をするのか、先行きは不透明です。
おそらくは続編が公開をされれば観てしまうのでしょうが、そのまま忘れ去っても惜しくはないかなと、そんな感じのヴァージニアです。


2012年4月24日 鑑賞  ★★★☆☆(3点)