オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
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悔恨のヒーロー角中

2012-04-21 22:40:19 | 千葉ロッテ

 

半月前に使い終わったときには1/3ほど残っていたFZ150のバッテリーが、今日に球場で使おうと取り出したときには空になっていました。
たかが半月で漏電するにはあんまりな量ですが、密かにちょこちょこと働いていたのかもしれません。
しかしそこは用意周到に予備のバッテリーをキャリーバッグに入れているので、と自信満々だったのもつかの間で、出てきたのは以前に使っていたFZ28のバッテリーです。
数日前にFZ150の専用キャリーバッグを購入して入れ替えたのですが、そのときにどうやら間違ってしまったようです。
そんなこんなで角中のヒーローインタビューの撮影はできず、ルーキーのときから推し続けてきた自分としては悔やんでも悔やみきれません。
仕方がないので代わりに今日のマッチデースポンサーだったコージーコーナーのサブレと、不揃いのバッテリーをお楽しみください。

田中からのマルチヒット、そして昨日の左腕からのヒットで今日はスタメンの核弾頭に抜擢をされた角中が、見事に逆転タイムリーでのお立ち台です。
真ん中寄りの甘いボールではありましたがコンパクトに振り抜いてセンター右まで運び、そして抜け目なくセカンドを陥れた走塁も見逃せません。
六回のヘルマンの打球の追い方が悪かったことへの反省を口にしていましたが、前に落ちる打球への反応は悪くありませんし、守備が足を引っ張るといった感じでもないでしょう。
清田、伊志嶺、そして今日に浦和で実戦復帰をした荻野貴と外野には右打者が多いだけに、角中は山椒のようにぴりりと辛い存在になっています。
この角中がオープン戦でもほとんど出場機会をもらえないままに理不尽にも一軍から外されて、そしておそらくはホワイトセルの不調が無ければ浦和で打ちまくっていても一軍に呼び戻されることはなかったと思われますので、この千載一遇のチャンスをしっかりと活かせるよう頑張ってくれればと思います。
逆に言えばそれだけロッテの外野陣のレベルが高い、今は調子が上がらずとも他球団からすれば垂涎のタレントが揃っているわけですから、激しく競い合ってもらいましょう。

先発の唐川は一度はヒーローインタビューを断ったとのことで、それだけ今日のピッチングの不甲斐なさを噛みしめていたのだと思います。
立ち上がりからボールが全体的に高く、コントロールにも苦しんでの七回途中での降板ですから、このイニングを投げきれずの交代はかなり悔しかったことでしょう。
継投としては八回に益田、そして最終回に藪田が理想的だっただけに、やや長いイニングを強いた益田には第二回の唐川プレゼンツが必要です。
それでも最下位に低迷をする西武打線が相手ながらも悪いなら悪いなりにまとめられたとの見方もできますし、いい経験になったのではないかと思います。
序盤は例によって外角を狙い打たれた感がありましたが、中盤ぐらいから適当に荒れ気味な内へのボールがあったことで的が絞りづらくなったこともよかったのでしょう。
岡田や今江、そして根元のファインプレーにも助けられましたし、今宵は盛大な晩餐会かもしれません。

その唐川が残したピンチを抑えた益田はストレートのキレが抜群で、やはり休養は大事だなと思えるピッチングでした。
肩が軽すぎたのかスライダーの制御に四苦八苦をしていたようですが、あれだけストレートに勢いがあれば多少のボール球でも打者は手を出してくれます。
西村監督も絶賛をしていたようですし、勝利の方程式の要として今後もフル回転をしてくれることでしょう。
もちろん投げるのはリードをしている場面のみで、調整登板を除いてのこれ以外での起用は勘弁を願います。

そして最後は老藪田の劇場でしたが、何とか凌いでくれてホッと一息です。
栗山の打球を取り損ねたのが痛かったですが、グラブに当てていなければセンターに抜けいていたかもしれませんので気にすることはないでしょう。
それよりもチェンジアップをもっと上手く使えなかったのかな、とは大崎や上本にはいいところに投げられていたからで、浅村にストレートを投げ続けたことがかなり不思議でした。
同じようにストレート勝負だった栗山に対して最後に投げた変化球を打たれたのが嫌なイメージとして残っていたのかもしれませんが、かなり際どい勝負だったと思います。
それでも中島をそのストレートでねじ伏せたわけですからまだまだ藪田も健在で、今季も30セーブを目指しての獅子奮迅の活躍に期待をします。

打線は野上を攻めきれませんでしたが、ふらつく唐川を助けた連打は見事でした。
流れを引き寄せたのはサブローの一発で、16試合目にしての四番のアーチが嫌な雰囲気を一掃してくれたと言ってもよいでしょう。
それがホワイトセルであれサブローであれ四番には繋ぎではなく試合の流れを一変する影響力を行使して欲しいとは自分の野球感ですので、持ち味だった守備や走塁の巧みさを捨ててまでパワーに走ったサブローなのですから、打率や三振などはあまり気にせずにここぞという場面での存在感を見せてくれればと思います。
DHであれば気にするところはなくなりますので、是非とも20本塁打を目指してもらいましょう。

それにしてもチームがAクラスで先発が唐川の試合で、スタンドに空席が目立つのは悲しすぎます。
平日は1万人を割ることがほとんどですし、週末に2万人に達していない現状は球団としては頭が痛いことでしょう。
昨年の最下位でファンが離れてしまったのか、やはり気になるのは2階席の閑散さです。
正直なところ根底にある理由は思いつかないのですが、とにかくファンを呼び戻すにはチームがいい野球をやって、かつ勝っていくしかありません。
六回の前進守備ってどうよ、根元はバットが下から出すぎていないかしら、清田の髭って格好悪いなぁ、SS席はdocomoの電波が弱すぎ、などなど気になることがままありつつ、天気が心配ながらも今日の勝利と明日の藤岡で2万人を超えなければヤバイだろうなと、そんなことも考えてしまった今日のQVCマリンでした。



  1 2 3 4 5 6 7 8 9

 西武

1 0 0 0 0 1 0 0 0 2 9 0

千葉ロッテ 

0 0 3 0 0 0 0 0 X 3 6

0


◆4月21日(土) 千葉ロッテ-西武3回戦(ロッテ2勝1敗、14時、QVCマリン、17,514人)
▽勝 唐川 4試合3勝1敗
▽S 藪田 7試合5S
▽敗 野上 5試合1敗
▽本塁打 サブロー1号(野上)

▽バッテリー
千葉ロッテ 唐川、益田、藪田―田中
西武 野上、松永、岡本篤―星孝

 

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走塁担当コーチに尻バット

2012-04-21 00:35:25 | 千葉ロッテ

今日も夜のお仕事があったために試合が終わったときはまだ会社にいたのですが、何とも連日の歯がゆい試合だったようで、球場に足を運ばれた方には同情いたします。
それでもここまでの投手戦、と言うよりは捕手戦はなかなか見られるものではありませんので、球場でナマで見たかったのも正直なところです。
あまりの苛立ちにぶち切れてしまったかもしれませんが、今日の敗戦を山中コーチを筆頭にした捕手の関係者が明日以降の糧にしてくれれば納得もできます。
そうでなければ星一徹を呼んできて、何も載っていないちゃぶ台をひっくり返してもらいましょう。

そこまで単純なことではないとは分かっていますが、今日はあまりに両チームの捕手のリードが対照的でした。
とにかく外角中心の田中に対して果敢に内角を突いていた星孝の差が、試合結果に大きな影響を与えたと考えています。
成瀬や唐川など一流の投手ともなれば外角を攻めるというピッチングもできますが、それも程度問題です。
決勝点となった中村のタイムリーは見透かされたように外角のボールを右中間に運ばれたものでしたし、打たれたヒットの大半が迷うことなく踏み込まれたものでした。
八回も浅村にライトに持っていかれ、中島の打球も福浦でなければ決定的な失点となっていたでしょう。
逆にロッテ打線は内角を攻められて体を起こされ、そして絵に描いたように外に逃げていくボールに当てたようなバッティングで、あわや完全試合を食らうところでした。
里崎を筆頭に安全志向で外角中心の面白みのないリードとなっているのは山中コーチが主導をしているのではないかと最近になって疑い始めましたが、その里崎が今季は活きのいいルーキーに引っ張られてか積極的に内を攻めるリードを見せていただけに、ここにきての欠場がどうにも痛すぎます。
田中や金澤にはもっと勇気を持ってもらいたいですし、成瀬らが首を振ってホームベースを広く使うリードを要求してもよいでしょう。
とにかく成瀬の投球が素晴らしかっただけにもったいなく、是が非でもチームとしての意識改革を願います。

その成瀬は前回に続いて打線の援護に恵まれず、1失点の完投ながらも白星を手にすることができませんでした。
気迫のピッチングが見られたことで勝ち負けはたいしたことではない、は今日もあてはまるのですが、しかし負けが先行をしてしまうのは不本意でしょう。
基本的には外角中心でピンチになったら内を突いて、のスタンスも成瀬ぐらいのピッチングができれば確立をするのでしょうが、中村に打たれたボールには悔いが残ったはずです。
先頭打者を4度も出すなど僅差の試合では犯してはならないミスで自分の首を絞めたと言えなくもないですが、完璧に抑えることなどはできませんから落ち度にはなりません。
今日の成瀬は見事、援護ができなかった打線とベンチは反省、そう割り切って次に臨んでもらいましょう。
ストレートを軸にチェンジアップ、スライダーで打者をきりきり舞いさせるだけのピッチングは健在でしたので、めげずに頑張ってもらいたいです。

それにしても今日の打線は不細工でした。
石井も好投をしたのでしょうが五回まで完全、そして5安打で零封をされるような内容だったとも思えません。
西武バッテリーにいいようにあしらわれてしまい、例によってただバットを振っているようにしか見えなかったのは抑えられたからでしょうが、それにしても情けなさ過ぎました。
そして酷かったのは走塁で、球場で全体を見渡せていたわけではないので言い切りはしませんが、六回に根元のあの打球で飛び出してしまって三塁にタッチアップができなかった清田の走塁は罰金もので、あれがヒットになっていれば清田の足であれば余裕でホームインができたはずです。
最終回にバントをまともにできなかった伊志嶺も伊志嶺ですが、あれが落ちていても三塁に進めるはずもないところで飛び出した根元も似たようなものです。
ここのところ走塁についていろいろと指摘が多いですが、もちろん選手のセンスの問題はあるものの、走塁担当コーチには猛省が必要でしょう。
伊志嶺の素早い回り込みや井口の華麗な体捌き、そして福浦のファインプレーなど守備では見るべきところの多かった試合でしたが、それをぶち壊すに充分な拙走でした。
唯一と言っていいぐらいに「おっ」と思ったのは左腕に左の角中を代打に出したところで、そしてきっちりと結果を出した角中は素敵でしたし、とにかくこの追いつかない程度の反撃で終わった悔しさを胸に、明日は天気の心配をしつつ球場で弾けたいと思います。



  1 2 3 4 5 6 7 8 9

 西武

0 0 0 0 0 1 0 0 0 1 7 0

千葉ロッテ 

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0


◆4月20日(金) 千葉ロッテ-西武2回戦(1勝1敗、18時15分、QVCマリン、9,403人)
▽勝 石井 3試合1勝
▽S ゴンザレス 7試合2敗2S
▽敗 成瀬 4試合1勝2敗

▽バッテリー
千葉ロッテ 成瀬―田中
西武 石井、ゴンザレス―星孝

 

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