オリオン村(跡地)

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うたかたの首位もサブマリンは浮上せず

2012-04-19 23:52:16 | 千葉ロッテ

 

この時期の首位などはへそで茶を沸かすようなネタでしかありませんが、それでも瀬戸山体制の崩壊で危惧をしていた機関紙との蜜月がしっかりと続いていることは有難いです。
そんな中で今日は勝ち目の薄いであろう渡辺俊だから球場に行かなかったのではなく、単純に夜にしかできない仕事があったからです。
首位に立ちながらも昨日から客数が減って平日ながらも一万人を割ったこと、そこをあまり勘ぐらない方が精神衛生上はよいでしょう。
そんなこんなで結果的に行かなかったことでリアルに苛立たなくて済んだとは球場に足を運ばれた方には申し訳ありませんが、これは正直な思いです。
長らくチームを支えてくれたベテランの凋落は見ていて悲しいですが、しかし6席目を与えるには厳しすぎる今日の渡辺俊のピッチングでした。

その渡辺俊の5回4安打3失点は数字だけを見ればさほどのこともありませんが、とにかく内容が悪すぎました。
コントロールがままならなければ球威が無いだけにこういったピッチングになってしまうのは当たり前と言えば当たり前で、逆によくぞ3失点で止まったとも言えます。
三回二死からの3連続四球には興ざめでフェルナンデスの打ち損じに助けられましたが、そんな僥倖がそうそう続くわけもありません。
次のピンチではものの見事に逆転タイムリーを浴びて、せっかくのリードをあっさりと返上することとなりました。
まさか勝利投手の権利に浮き足立ったわけでもないでしょうから、明らかにボールの力が落ちていたことから先発として100球前後を投げるのが無理なのだと思います。
そもそもが足腰のバネが必要なサブマリンだけに、年齢の衰えからは抗えないといったところでしょう。
今後も先発で起用をされてもその多くは長くても六回まででしょうから、勝ち試合となったとしても中継ぎ陣への負担を考えればあまり気が進みません。
それでも投球術には一日の長があるのですから、ここは割り切って中継ぎとしてチームに貢献をすることも視野に入れてもらいたいです。

渡辺俊を継いだのは戻ってきた大谷で、中継ぎ陣に厚みが増したことは喜ばしいです。
130キロ台後半のストレートは昨年からのいい流れを感じさせましたし、渡辺俊が渡辺俊だっただけにテンポの良さが際立っていました。
本人は先発を望んでいるかもしれませんが完全に出遅れたために今は中継ぎとして実績を積むことが第一で、長いイニングを投げられることは大きなアドバンテージになるでしょう。
それだけに今季初登板ということもあったのでしょうが、ここまでの益田と中後の使いっぷりを考えれば交代のタイミングが早かったですし、そこで代えるのであればふらふらだった渡辺俊にも非情さで臨むべきではなかったのかと、せっかく手駒が増えてもさして状況の改善には繋がらないのかなと、そんな感じすらあった今日の継投です。
中後もストレートのスピードが戻らなければ打ち込まれるケースが出てくるのは必然ですし、これをいいきっかけとしてくれればと思います。
それにしてもやはりビデオを見る限りでは金澤はしっかりとブロックをしていたように思えるのですが、残念ながらこれが今の審判のレベルの現状ですし、抗議があったようなプレーには終わったこととしてスルーをせずに次に活かすよう学習をしてくれることを願うしかありません。

それにしても惜しい試合を落としました。
奇を衒わずに順当にグライシンガーを投げさせればよかったと、あるいはそれで同じ展開であっても小池をデビューさせることができたのではないかと思ったロッテファンは少なくないように思いますが、明日が成瀬であることを考えればグライシンガーに何かがあったのかもしれません。
そしてリベンジとばかりに鬼のようなピッチング、と言うよりは3回までで25球など中5日の負担に付け入ることができなかったロッテ打線に助けられてというところもありましたが、とても点が取れる雰囲気の無かった田中から例によって楽天の自滅ロードで2点を先制しただけに、このまま押し切れなかったのはもったいなかったです。
それでも昨年までであれば逆転をされた後はズルズルといったであろうところで一時は追いつきましたし、田中も多少の苦手意識を持ってくれたのではないかと思います。
高めに浮いたボールでしたがしっかりと叩いての角中のタイムリーには欣喜雀躍とはもちろん贔屓にしているからですが、昨年も6打数3安打と打っていたとのことですから球界を代表する田中からの今日のマルチヒットは大きな自信になったでしょうし、地蔵からの脱却の一歩になることでしょう。
ベテランクリーンアップも揃ってマルチヒットの6安打と頑張っていますし、今日はどちらかと言えばベンチの失策による敗戦ですのであまり選手は気にする必要はないと思います。
全ての試合に勝てるわけでもありませんので、語弊を承知で言えば勝てればラッキーぐらいの試合でしたし、カビが生えかけていた中郷と木村に出番がありまずまずのピッチングをしてくれたこと、工藤や早坂らにも出場の機会があったことを前向きに考えて、週末の西武戦でもう一段の上乗せをしてもらいましょう。



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 楽天

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千葉ロッテ 

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◆4月19日(木) 千葉ロッテ-楽天5回戦(ロッテ4勝1敗、18時15分、QVCマリン、9,681人)
▽勝 田中 4試合2勝1敗
▽敗 大谷 1試合1敗

▽バッテリー
千葉ロッテ 渡辺俊、大谷、中後、中郷、木村―金澤、田中
楽天 田中―嶋

 

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