毎試合にバックネット裏というわけにもいきませんので今日はTEAM26が大盤振る舞いをしてくれたスプリングチケットでの観戦、予約をするときに一番にホームに近い席を選んだので三塁側となってしまったのはベンチの中の動きを見るのに悪くもないのですが、しかし福浦のイベント日であることからすれば痛恨でした。
距離があってボケ気味ですしホーム側のファンへの配慮がされますのでこんな写真しか撮れず、何はともあれ伝説の榎本を超えた福浦には新たな伝説に向けてあと32安打です。
ちなみに気になっていた攻撃のときに鳥越ヘッドが一塁コーチャーに立つので井口監督の相談相手は誰なのかは、今日は向かって左に的場コーチ、右に金森コーチ、であれば守備のときは鳥越ヘッドがべったりかと思えば井口監督は右隅に引っ込んで中央に鳥越ヘッドと清水将コーチ、陣形の指示は大塚コーチ、といった布陣でした。
井口ロッテになって改革が進んでいますが、KYなところは変わらないようです。
マスコミがネタとして渇望する西武の開幕9連勝をさくっと止めた、と言いますか勝手に西武が止まっただけだったりもしますが、埼玉を止めたのは千葉でした。
石川は3割打者がずらりと並ぶ打線に神経質になりすぎているようにも見えた立ち上がりに球数が増えて七回途中でマウンドを譲りましたが、尻上がりに調子を上げての3安打8奪三振は見事、球数を少なく無駄な四球も出さなかった一昨年に比べればまだまだですが「どうすればいいか分からない」との弱気の虫は押さえ込めたようです。
ストレートの伸びと変化球のブレーキが西武打線を翻弄して4月上旬で昨年の勝利数にリーチ、なんて低いレベルの話ではなく二桁勝利復活への確かな一歩を踏み出しました。
その石川が先頭打者を歩かせてのピンチにジョーカー松永、狙ってのものではないでしょうがまたしても三球三振で難敵秋山をあっさり蹴散らしたのがファンタスティックすぎます。
ボールに角度があって左打者はかなり見づらいのではないかと、さほどに左打者を得手とせずむしろ苦手にしていたときもあった松永の変化はお立ち台に相応しいものでした。
勢いに任せず、欲を出さず、イニング跨ぎで源田まで投げさせることをしなかったベンチにも、拍手を贈りたいです。
ただ4点リードとなった最終回の内はできれば避けて欲しかった、追加点が直前でしたので投げる準備が万全だったことでの登板は理解しますし、そこで田中に切り替えてピンチになったときに内のテンションが元に戻らないかもしれないリスクもあり妥当な判断だったとは思います。
それでも内だよと、10試合で6登板のスタートはガラスの内を思い知らされていることからして長いペナントレース、まだ始まったばかりということを忘れてはなりません。
打線は昼間の二軍戦をなぞらえるかのようにヒットはおろか四球も選べず、十亀ってこんなに力押しをする投手だっけ、なんて思いながらもミスにつけ込んで攻略をするところなどはこれまたファンタスティック、五回の同点劇はタナボタでしたが六回はノービットでの勝ち越しですから連日のロッテらしからぬ攻撃です。
走る井口ロッテにバッテリーだけではなく野手までもが浮き足立っているようで、三塁走者を気にしすぎてベース手前で捕球をしてみたり、ミスを誘発する足攻は見事でした。
それだけに七回のミスジャッジが酷い、あれではセカンドでもコリジョンルール、走塁妨害を適用しなければ野球にならないでしょう、ぶつからずともタイミングとしてはアウトと判断をしたのか、送球が逸れたので仕方ないとしたのか、いずれであってもルールを有名無実化する愚ジャッジだったと思います。
帰ってから楽天TVで里崎の解説を聞きましたがショートはああするしかなかったでしょう、それは分かりますが送球をしたキャッチャーが悪いのですからプレーとしては違反としなければダメ、それでぶつかって怪我をしたら誰が責任をとるのか、そもそもコリジョンルールは怪我防止が主眼だったはず、悪意がないからと日本人はルールを曲げすぎます。
ベース上への送球であればタイミング的にはセーフだったでしょう、負けていれば早川事件と並び称される岡田事件、になったかもしれません。
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◆4月10日(火) 千葉ロッテ−西武1回戦(ロッテ1勝、18時15分、ZOZOマリン、16,884人)
▽勝 石川 2試合2勝
▽敗 十亀 2試合1勝1敗
▽バッテリー
千葉ロッテ 石川、松永、シェッパーズ、内—田村
西武 十亀、高木勇、野田—森