「潜在意識を活用する」

誰もがアラジンの魔法のランプを持っている。魔法のランプをこすれば、強力な召使が現われ、願いを叶えてくれる。それを知る人は成功し、知らずに過ごせば平々凡々たる生涯を送ることになる。魔法のランプの正体は潜在意識。仏教の唯識(ゆいしき)では阿頼耶識(あらやしき)ともいう。潜在意識を活用する秘訣は、寝ても覚めてもその願いを思い続けること。

ユングは１９２０年ごろ、すべての人の心が広大無辺の「宇宙の潜在意識」につながっていることを指摘した。これは学術的に「集合的無意識」あるいは「共通の潜在意識」と呼ばれている。別の表現を用いると、すべての人間は心の奥に無意識を共有していることになる。

ユングが提唱した「集合的無意識」は、実ははるか昔の５世紀ごろにインドではすでに知られている。それは「唯識」あるいは「八識(はっしき)」と呼ばれていた。

八識とは、眼識・耳識・鼻識・舌識・身識・意識・末那識(まなしき)・阿頼耶識の八つをいう。眼識から身識までの五つは五感に相当し、六つ目の意識は理性、七つめの末那識と八つ目の阿頼耶識が潜在意識と呼ばれるもの。第七識の末那識は深層に働く自我執着をいい、第八識の阿頼耶識は個人の心、さらには自然界に関連する根源的な心をいうと説かれる。


01　頭の中で数式が動くく
02　大逆転生んだ魔法の瞬間
03　夢の見方を教える
04　好きで好きで夢中でやった
05　人間とは脳に記録された記憶データ
06　天才は“無意識”を最大限活用する
07　もう元にもどれなくなってしまう
08　夢のなかで夢を描く
09　想が逃げる
10　無意識の記憶を集めるために本を読む
11　念忘解
12　イメージが静かに忍び込んでくる
13　健全な悪夢
14　直感を得る
15　バック・バーナー
16　とても良い「憑きもの」
17　あなたの願いを叶えましょう！
18　否定的な言葉を言わない
19　心に施す技術
20　インディアン嘘つかない
21　集合的無意識
22　ウニヒピリ
23　睡眠学習
24　脳の記憶を整理する
25　第３の恩人に感謝する
26　アブダクション
27　ユーレカ
28　割れたワイングラス
29　自我の壁一枚を超える
30　心の底でツイていると思い込む
31　　
32　　
33　　
34　　
35　　
36　　
37　　
38　　
39　　
40