電脳筆写『 心超臨界 』

リーダーシップとは
ビジョンを現実に転換する能力である
( ウォレン・ベニス )

不都合な真実 《 「頑張れ、ブランドン!」 》

2022-12-01 | 05-真相・背景・経緯
電脳筆写『心超臨界』へようこそ!
日本の歴史、伝統、文化を正しく次世代へつなぎたいと願っております。
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東京裁判史観の虚妄を打ち砕き本来の日本を取り戻そう!
そう願う心が臨界質量を超えるとき、思いは実現する。
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超拡散宜しく:【「日本製」普及への道は(2020・7月)三浦春馬さん不審死の真相が起爆剤になる】
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《 注目の論点 》
「マネー」から見直す南北戦争の意味――茂木誠
戦後占領政策の一環だった『菊と刀』――中西輝政
GHQの日本占領――渡部昇一
ABCD経済包囲陣――田中正明
ポツダム宣言受諾――渡部昇一
中立義務は果たされたか――田中正明
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米アラバマ州タラデガで10月2日、「NSCAR(ナスカー)」という有名な自動車レースの一つが開催された。ブランドン・ブラウンという若いドライバーが優勝し、テレビ局NBCのインタビューに応じた。インタビューの途中、後ろの方の観客が「バイデンはクソッタレ!」(”F*** Joe Biden!”)との罵声を大声で連呼した。しかし、NBCのリポーターは、次の質問をこう始めた。「後ろで「頑張れ、ブランドン!」(”Let’s go, Brandon”)とお聞きになっていると思いますが」と。


◆「頑張れ、ブランドン!」の流行――ジェイソン・モーガン・麗澤大学教授
(「正論」産経新聞 R03(2021).10.28 )

最近、アメリカで奇妙なフレーズが流行(はや)っている。「頑張れ、ブランドン!」という短い言葉だが、その由来と意義が面白い。

〈 生中継された「フェイク」 〉

米アラバマ州タラデガで10月2日、「NSCAR(ナスカー)」という有名な自動車レースの一つが開催された。ブランドン・ブラウンという若いドライバーが優勝し、テレビ局NBCのインタビューに応じた。

アラバマ州は、圧倒的にトランプ前大統領を支持する州だ。レースを楽しむファンも保守系が多い。NBCは逆にリベラルな自称エリートを代表するメディアの一つでトランプ前大統領とその支持者を絶えず小ばかにしてきた。

それも動機になったか、ブラウンのインタビューの途中、後ろの方の観客が「バイデンはクソッタレ!」(”F*** Joe Biden!”)との罵声を大声で連呼した。しかし、NBCのリポーターは、次の質問をこう始めた。「後ろで「頑張れ、ブランドン!」(”Let’s go, Brandon”)とお聞きになっていると思いますが」と。

リポーターは、もしかしたら生中継で言ってはいけない言葉が聞こえてしまったことに気づき、緊張してあわててそれを隠そうとしたのかもしれない。だが、どういう理由にしても明らかに「フェイクニュース」だろう。

エリートメディアが目の前の出来事をもみ消して、あったことをなかったかのように捏造(ねつぞう)する―そういう象徴と受けとめられた。その瞬間の映像はネット上で何回も視聴され「頑張れ、ブランドン!」の言葉が大人気となった。

〈 「自由の国」への不信感 〉

人気の理由は2つあると思う。1つは、「バイデンはクソッタレ!」とは口にしてはいけないが、「頑張れ、ブランドン!」は響きもいいフレーズで、誰もがどこで言っても大丈夫だ。人気が急降下しているバイデン大統領だが、気持ちよく大統領を批判する「暗号」として「頑張れ、ブランドン!」はとても役に立つ。

2つ目については、日本人に対しても警鐘を鳴らしていると思う。近年、アメリカでは政府によって個人が監視されるなど、「自由」が脅かされている不信感が急速に広がっている。噓のような話だが本当だ。いくつも明るみに出た。

例えば2013年にCIA(中央情報局)の元職員、エドワード・スノーデン氏は、米政府が、一般のアメリカ国民を対象にした電話やネット上などで幅広い監視活動を行っていたことを暴露した。

また16年の大統領選をめぐり、FBI(連邦捜査局)が、トランプ陣営を捜査したことが問題となった。この中ではFBIが偽りの「証拠」をもって通話傍受の許可を得たことなどが明るみに出た。

新型コロナ禍の不満と不安が重なり、不信の傾向はエスカレートしている。トランプ政権当時には、「ディープステート」(選挙で選ばれていない、影に潜む官僚の中枢を意味する)が、トランプ政権に「抵抗」しているなどの「陰謀論」が広がった。

私がまだ小学生の頃、「ロシア」という言葉、つまり当時のソ連は自由がないことを意味し、次のように信じられていた。

〈「ロシア」では、政府を批判したら逮捕され、二度と会うことができない。新聞とテレビ番組はプロパガンダ(政治宣伝)で、国民が何を知ればいいか、政府が徹底的にコントロールしている〉

しかしアメリカは違う、と思っていた。自由の国だ。私たちには権利がある。ホワイトハウスの前で大統領に対し「お前はクソッタレだ!」と叫んでも大丈夫、と皆自慢していた。

〈 「監視」という恐れ 〉

今は、その自慢の因果が回ってきた。《アメリカでは大統領を批判したら逮捕される可能性がある。連邦政府を批判したら、政府による嫌がらせ(例えば合衆国内国歳入庁が頻繁に「監査」を行うことなど)の可能性もある。連邦政府は、大手ソーシャルメディアなどと連携して、国民は何を知ればいいか決めている》という不安だ。自由という喜びが、監視という恐れになった。

日本でもフェイクニュースが蔓延(まんえん)していないか。ある新聞による、慰安婦問題に関する捏造が代表的だが、都合よく切り取ったニュースを含め、フェイクの繰り返しに国民がうんざりしている。

そして「うんざり」の次の段階が怖い。国民の信頼を失った政府ほど恐ろしい存在はないからだ。国家の支配者は、結局「情報管理」で権力を握っている。しかし事実の丁寧な説明を欠き、流れる情報がフェイクとして信用が置かれなければ、つまり嘘が「信頼」という国の基盤を蝕(むしば)んで溶かすと、赤裸々な強権で国を取り締まるしかない。

日本は自由だ。日本人には権利がある。日本の政府を批判しても大丈夫!

と思うあなたは、このインタビューをご覧ください。「頑張れ、ブランドン!」は冗談のつもりで言っていても、結局、冗談ではないからだ。
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