電脳筆写『 心超臨界 』

神はどこにでも存在するというわけにはいかない
そこで母をつくられた
( ユダヤのことわざ )

不都合な真実 歴史編 《 「マネー」から見直す南北戦争の意味――茂木誠 》

2024-07-30 | 04-歴史・文化・社会
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◆村上春樹著『騎士団長殺し』の〈南京城内民間人の死者数40万人は間違いで「34人」だった〉
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通貨発行権を誰が握るかという問題は、常に重要です。シティの銀行家たちは、イングランド銀行と香港上海銀行創設に加わり、英ポンドと香港ドルの発行権を握りました。同じことをアメリカ合衆国でもやろうとした時、リンカーンが阻止したのです。


◆「マネー」から見直す南北戦争の意味――茂木誠

『グローバリストの近現代史』
( 渡辺惣樹&茂木誠、ビジネス社 (2022/2/17)、p56 )

南北戦争における北部の勝利は、アメリカ学派(保護貿易派)の勝利であり、南部に投資してきたシティ(ロスチャイルド家)の敗北を意味しました。

ジャクソンが第2合衆国銀行を潰したあと、米ドルの発行権は各州政府が監督する民間の州法銀行に分割され、その多くは準備金不足で経営難に陥っていました。

ロスチャイルド家は破綻しかけた州法銀行の社債を安値で買い占めると同時に、代理人のオーガスト・ベルモントを派遣してリンカーン政権にも融資を持ちかけます。

先ほど話題になった通り、ベルモントは日本を開国させたマシュー・ペリーの娘と結婚し、民主党の全国委員長に就任するなどアメリカ政界でも地位を築きます。ただし南部諸州の独立には反対し、南北戦争では北部のリンカーン政権を支持しました。莫大な戦費で財政危機に陥っていたリンカーン政権は、ロスチャイルドからの融資の誘いを断り、不換紙幣(金の裏打ちのない政府紙幣)であるグリーンバックを発行しました。裏面が緑のインクで印刷された、表にリンカーンの肖像を配したグリーンバックは、一見すると従来の米ドルとそっくりです。しかしリンカーンの肖像画の最上部には、「UNITED STATES NOTE(合衆国紙幣)」とはっきり印字されています。

通貨発行権を誰が握るかという問題は、常に重要です。

シティの銀行家たちは、イングランド銀行と香港上海銀行創設に加わり、英ポンドと香港ドルの発行権を握りました。同じことをアメリカ合衆国でもやろうとした時、リンカーンが阻止したのです。彼は友人に宛てた書簡で、こう書きました。

「企業が王座につき、腐敗の時代がやってくるだろう。この国のマネーの権力は人々の偏見を利用して、己の支配を長引かせようと図るだろうし、その間に富は少数の手に集中し、共和国は破壊される」(エドワード・グリフィン『マネーを生み出す怪物』468p)

しかし戦費捻出のため乱発されたグリーンバックはインフレを引き起こし、物価は倍になりました。リンカーン政権は中央銀行に代わる代案として、ナショナル・バンク(国法銀行)制度を発足させました。これは、連邦政府の強力な監督のもとに複数の民間銀行の通貨発行権を認め、米国債を引き受けさせるというものです。

南北戦争に勝利した2週間後、リンカーンはフォード劇場で観劇中に、俳優のジョン・ブースによって射殺されました。ブースは南部連合の支持者で、のちのKKKにつながる秘密結社のメンバーでした。逃走中にブースは潜伏先の倉庫で射殺されたため、正式な裁判が開かれないままリンカーン暗殺事件は幕引きとなりました。事件直後に容疑者が射殺されて捜査が終了するというのは、100年後のケネディ暗殺事件とそっくりです。

ブースは実行犯に過ぎず、その背後には大きな勢力があると噂されてきました。

シティの銀行家たちがリンカーンを疎ましく思っていたことは確かですが、彼らが事件に関わっていたという決定的な証拠は、まだ見つかっていません。
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