なんでも分類したがる人は多いもので、昭和40年代後半に日本でフォークソングというかシンガーソングライターがブームになったとき、アーティストをそれぞれ分類するような動きがありました。
ただし定義としてはきちんとしたものはなく、いわゆる社会派フォークとかメッセージ派、叙情派、四畳半などいろいろ。社会派とメッセージ派の違いはよくわかりませんが多分前者が加川良氏、神様岡林とかで、後者は拓郎氏などでしょうか。
叙情派と四畳半も似たようなものですが、グレープが叙情派でかぐや姫が四畳半とかそんな感じかな? 遠藤賢司氏や斉藤哲夫氏、それに陽水氏はどこになるかというとよくわかりません。わたしゃそもそもこんな分類には反対だし、どのアーティストも同じような曲ばっかり歌うわけでもありませんのに。
そんな中、こういう括りに入らない人たちを支離滅裂派フォークといったりしました。代表的なのはあのねのねですが、彼らの周辺にいたというだけで弟分のNACとかバックバンドをやってた河島英五とホモサピエンスも同じ分類にされてた時期があったように思います。彼らとは関係ないけどそういう方面に入れられてた中に「まりちゃんズ」がいました。
なんでこういうのを思い出したかというと、弘兼憲史氏のラジオ番組に藤岡藤巻の二人が出演するというお知らせを聞いたため。その番宣によると「まりちゃんズ時代のナンバーも…」とか言ってたのですが、本当に歌うのかと。順当にいくと「尾崎家の祖母」でしょうけど、もしかして「まりちゃん」とか「続・まりちゃん」とかやるんでしょうか。実は小学校の頃にラジオでこの2曲の生演奏を聞いてヒクヒクするほど笑い転げた記憶があるので懐かしいです。
なお、私がフォークギターを始めたきっかけはあのねのねですが、さすがに「まりちゃんズ」はコピーしたことありません。まりちゃんズのコピーバンドとか作ってたらまた人生変わってたかもしれませんけど。なんにしても、今の若い人は知りはれへんやろなぁ…。