今日のひとネタ

日常ふと浮かんだことを思いのままに。更新は基本的に毎日。笑っていただければ幸いです。

ゴルゴの思い出

2021年09月29日 | 日記・雑記・ただの戯言
 「ゴルゴ13」で知られる漫画家のさいとう・たかをさんが亡くなりました。私は、「ゴルゴ13」は学生時代の行きつけの中華料理屋、就職してからはランチを食べに行った店などあちこちで読みました。本当にどこにでも置いてあるので。

 そのゴルゴについては強烈な思い出があります。あれは1985年の暮れくらい。私は学生で京都に住んでました。ある夜、寝床でその日に買った栗本薫さんの「グイン・サーガ」の1巻を読んでたら、すごく面白いところで終わってしまい「次が読みたい!」と。

 その時は既に夜の11時を回ってたのですが、「たしか北大路駅前の本屋は12時までやってるはず。」と思い立って、スクーターで疾走。無事に書店は開いてて、しかも結構込んでて、私がグインサーガを5巻まで掴んでホクホクしてたら、そこにダダダッと駆け込んできた男性が一人。

 そしてレジで「今日、ゴルゴ13の新刊が出たはずやけど!」と叫ぶように。確かに発売日だったらしく、その人は無事に買って帰りました。それを見て「おお、愛されてる!」と思ったものです。

 それくらいのファンなら、多分ビッグコミックの連載も読んでると思うのですが、それがまとまった新刊が出ると読みたくなるのでしょうね。その時は驚いただけでしたが、今考えてみると、そのおじさんはあの時間に来たということは遅くまで仕事をしてたのでしょうし、それが帰りに無事新刊を手にして、家に帰って風呂入ってから一杯やりながらゴルゴを満喫したと思うと、漫画で人を幸せにできるのは素晴らしいなあと思います。

 ゴルゴについては、コンタロウの「1・2のアッホ」という漫画に「ゴルゴ十三」というキャラが出てきて、これは「ゴルゴ サーティーン」ではなくて、「ゴルゴ ジュウソウ」。大阪の盛り場「十三(じゅうそう)」で生まれ育った殺し屋だそうです。

 そして、出てきた時の第一声が「ゴルゴはここにごるご!」というダジャレにもならないセリフだったのでしびれました。そういうしょーもないパロディがあちこちにあるのでしょうが、それこそヒット作の証明でしょう。

 そして、さいとう・たかを先生は10数年前にTBSラジオ「荒川強啓デイキャッチ」にゲストで出た事がありました。その時はリスナーの相談に答える企画もあって、一つはある男性の「妻とどうも考えが合わず、夫婦の関係に悩んでいる。」というもの。

 あのゴルゴのさいとう先生がどういう回答をするかと思ったら、「何を言ってるんですか。別々の脳みそで考えてるんだから、考えなんか合うわけないですよ。」と。さらに、「そもそも結婚したら男なんて辛抱して辛抱して辛抱するもんですよ。女の人は子供産むんだから、えらいに決まってるじゃないですか。」とバッサリ。

 その話を聞いて、あれだけの作品をチームで長年続けてきた人なので人間味溢れるおおらかな人だったのではないかと私は思ってます。「ゴルゴ13」はスタッフが今後も続けるそうですが、「ドラえもん」の新作映画が今も公開されてるような感じでしょうか。

 いろいろな意味で本当に大きな存在だったと思います。合掌。

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ゴルゴ サーティーン (しゃいとー)
2021-09-30 11:56:09
「ゴルゴ サーティーン」と聞くと江口寿史先生の「サンゴフィフティーン」というキャラを思い出してしまいます。
返信する
さすが(笑) (ハイパパ)
2021-09-30 23:22:59
いろんなパロディーがあるのがヒット作の証明ですね。

私なぞは、三五十五というと柔道部物語を思い出します。
返信する

コメントを投稿