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インドへの道 番外編 ガンジーを知る

2020年07月25日 | 日記・雑記・ただの戯言
 
 「ラーマーヤナ」を読んでインドをわかったつもりでいる初心者ですが、先日NHKの「映像の世紀プレミアム」の「アジア 自由への戦い」の回を見て、ガンジーの事を知りたくなりました。

 ガンジーの名前を知らない人はほとんどいないと思いますが、いつ頃の人か正しく理解している人はどれくらいいるでしょう。マハトマ・ガンディーは1869年10月の生まれですから、私より100歳近く年上です。生年は日本では明治2年くらい、函館戦争も終わりようやく新政府の時代となった頃です。

 その「映像の世紀プレミアム」を見てガンジーの事を知りたくなったわけで、この「ガンジー」という本を図書館で借りてきたわけですが、これが出版されたのは1969年。丁度ガンジーの生誕100年の時だったのですね。著者の坂本徳松先生はガンジーの研究者としては高名だったようですが、1988年に亡くなっておられます。

 この本は「ガンジーの生涯」と「ガンジーの思想」の2章で構成されていますが、私の関心のあるのは前者の方。思想まですべて知ろうと思うと、それこそ坂本先生のように生涯の研究生活をガンジーに捧げなければなりません。

 ただ、この本ではガンジー主義についての方程式として、面白い記述がありました。

共産主義-暴力=ガンジー主義
共産主義+暴力=ガンジー主義
ガンジー主義-非暴力=ゼロ
ガンジー主義+暴力=x

 最後はよくわかりませんが、共産主義とは違って非暴力を貫いたのがガンジーということになりましょうか。

 とにかく、ガンジーの思想について詳しく知りたい人はこの本を読んで貰うとして、パラパラっと見ただけで知らないことがいろいろありました。ガンジーの家柄は、インドの階級でいうと第三番目にあたるバイシャで、一般には商業階級だったそうです。が、父は結構立派な人だったので地方の名門だったとか。

 で、13歳の時に結婚したのですと。ガンジーの事は、なんか勝手にお坊さんだと思ってたのですが、肉欲の事も肉食の事も経験した人でそれに打ち勝ったとは簡単に言えませんが、色々乗り越えてきた人なのはよくわかります。ちなみにこの人は、若くしてイギリスに留学し弁護士の資格を得て、一旦インドに戻ったあと南アフリカでの生活が長かったりします。

 このガンジーが禁欲生活に入ったのは37歳の時で、夫人も同い年だったそうです。いかに意志力の強いガンジーでも、最初からいっぺんに完全な禁欲生活に入れたわけではなかったとか。ま、食生活を植物やくだものを中心にしたこともあったそうですが、肉ばっかり食べてると肉欲からも離れられないということでしょうか。

 あとはこの人の生涯では度重なる断食が特徴ですが、記録によると合計20回くらいやってます。最初の断食は1日1食を4か月以上ということだったようですが、その後は主に獄中で完全な断食を21日間というのがあります。世間一般への影響力が強い人ですので、捕まえた方からしても死なれると困るわけで、そういう事から逮捕拘留への抗議の意味が強かったと。

 何しろ勉強の程度が浅いので、この人の思想や主義主張、生涯を通じての活動について語れるほどのものは特にありません。ガンジーは、最後はヒンズー教右派により暗殺されたわけで、その時には78歳。ご存じの通り体は物凄く痩せてましたが、あれを見ると断食とか禁欲は結構健康に良いかもしれないと思った私は、かなり安直な考えなのかもしれません。

 いや、本当にこの人の生涯とか思想については多岐に渡るので簡単に語れませんが、ちょっと調べてみたいと思ったりしたわけです。この本はその第一歩ということで。色々勉強した果てに「ガンジーで痩せるダイエット」とかいう本を出したらヒットするかもしれませんね。奥さんいて、子供も4人もいて禁欲生活とかいうのはどないやねん?というところがなかなか難しいです。

 ということで、痩せたい人はガンジーの本を読んで正しい断食を学びましょう!(って、無茶な結論)