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9年ぶりに「翔ぶが如く」を見てみたら

2020年07月14日 | ドラマレビュー
 

 「翔ぶが如く」はご存じ司馬遼太郎先生の小説ですが、1990年の大河ドラマでもありました。当時は見ておらず、私は今から9年前にNHKオンデマンドで全話視聴。(その時のレビュー記事はこちら

 とはいえ、今回はチャンネル銀河の再放送で録画した第一部を視聴したわけで、第二部はまだ見てません。司馬先生の原作「翔ぶが如く」は明治維新以降の話なので、このドラマでは第二部のみになります。なので、このドラマの第一部は「最後の将軍 徳川慶喜」「竜馬がゆく」「花神」などをつぎはぎして作った感じ。

 それで初視聴から9年経って、幕末オタクを続けているものとして、あらためてレビューをば。ちなみに原作の「翔ぶが如く」は10年くらい前に読みましたが、その後この9年間で読んだ幕末維新物の本は、

酔って候/司馬遼太郎
幕末/司馬遼太郎
胡蝶の夢/司馬遼太郎
アームストロング砲/司馬遼太郎
人斬り以蔵/司馬遼太郎
新選組血風録/司馬遼太郎
幕末動乱の男たち/海音寺潮五郎
江戸開城/海音寺潮五郎
生麦事件/吉村昭
夜明けの雷鳴/吉村昭
桜田門外ノ変/吉村昭
天狗争乱/吉村昭
彰義隊/吉村昭
長英逃亡/吉村昭
西郷隆盛/池波正太郎
幕末遊撃隊/池波正太郎
人斬り半次郎・幕末編/池波正太郎
人斬り半次郎・賊将編/池波正太郎
回天の門/藤沢周平
武揚伝/佐々木譲
小説榎本武揚/堂門冬二
維新の肖像/安部龍太郎
竜は動かず/上田秀人
幕末史/半藤一利
明治維新とは何だったのか/半藤一利
命もいらず名もいらず/山本兼一
幕末維新を「本当に」動かした10人/松平定知
幕末開陽丸/石橋藤雄
司馬遼太郎が書かなかった幕末維新/一坂太郎
新選組風雲録 落日篇/広瀬仁紀
素顔の西郷隆盛/磯田道史
斗南藩 /星亮一
ある明治人の記録 会津人柴五郎の遺書/石光真人

など。

 このドラマ第一部の特徴としては、当然薩摩藩の人物は結構細かく描かれていることと、新門辰五郎の出番がやたら多い事。そのため他の登場人物はかなり省略しており、主なところでは
・新撰組がほとんど出ない。(一応出るが近藤、土方は出ず)
・長州もあまり出ない。(桂小五郎くらい。高杉晋作も出ず。大村益次郎はちょびっと。)
・土佐も山内容堂と坂本龍馬くらいしか出ない。
・彰義隊は壊滅まで一瞬。
・北越戦争はほんの少し、会津戦争はまったく出ない。
・榎本武揚も出ず箱館戦争もなし。
など。

 そして一番の問題は、山岡鉄舟が出ないこと。西郷が主役のドラマで戊辰戦争を描きながら山岡鉄舟を出さずにどうしたかというと、なんと駿府の官軍の陣営に単身乗り込むのは幾島。

 9年前に見た時はまだ山岡鉄舟についての勉強が足らなかったので何気なく見ましたが、今だったら「んな、アホな」と言います。そして、西郷が出した五つの条件は勝海舟との江戸での面談で出てきました。

 それはそうとして、これが面白いか面白くないかというと大変面白い。9年前に見た時も、見始めたら止まらなかったのが、今回も第一部は数日で見てしまいました。やはりこれで見る斉彬と西郷の関係は最高です。どんだけ藩主が偉かったかというのを理解しないと、なぜああいう社会になってたかというのがわかりませんので。

 さて、これから第二部を見ないと。実はつまらんのですけどね。(と、ボソっと)