今日のひとネタ

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個人的な録音媒体の変遷

2014年07月28日 | 日記・雑記・ただの戯言

 初めて自分で録音というものを体験したのは小学校3年生くらいでしょうか。1972年くらいだと思いますが、カセットテープレコーダーを買ってもらいました。それで何をしてたかというと、自分の声を録音してみたり、いとこが家に来たときはなんか歌ってもらったりだったと思います。(それはそれで当時は結構衝撃的な体験でした。)

 その1年後くらいに今度はラジカセを買ってもらって、東芝のアクタスというのでしたが、ラジオが3バンドだったので世界が一気に広がった気がしました。「ラジオなんて1日中放送してるのにタダで聞けるの?」って感じで。テレビは民放のローカル局が2局という田舎だったので、ラジオは東京とか大阪のラジオがそのまま聞こえるのが衝撃でした。(が、この辺の話をすると長くなるのでまたの機会に)

 そのラジカセは4~5年使ったと思いますが、そのうちソニーのなんとかいうごっついラジカセを兄と共同でお年玉で買いました。なんとリズムボックス付きという異色の機種を音楽雑誌で見かけましたので。当時中学生でしたが既にギター弾いてましたから、これは面白かったです。ちゃんとギター用の入力端子もあってギターアンプにもなるというものでした。

 その3年後くらいに今度はコンポを買ってもらって(両親には感謝しております…)、その時からステレオ録音とドルビーノイズリダクションシステムというものを体験しました。ラジカセの時は「ドルビーってなんやねん?」と思ってたのですが、コンポで大きい音で聞いたりヘッドフォンで聞いたりすると違いは大きいです。これは結構衝撃でした。

 その2年後くらいに大学に入学して学生寮で相部屋になったのでコンポは持って行けず、入寮してほどなくステレオミュージカンというちっちゃいラジカセを買いました。縦長でちっちゃくてスピーカーは一つだけどステレオ録音ができて、ヘッドフォンで聞くとちゃんとステレオで聞けるという優れものでした。この時から京都に住んだので民放FMが聞けたのが衝撃で、当時録音したラジオ番組は今もいくつかテープで残ってます。この後1年半くらいテレビを持ってないという生活でしたので、一番ラジカセを酷使した時代かもしれません。

 その3年後くらいにバイトでちょっとリッチになったもので、やや本格的なステレオラジカセを買いました。ドルビー付き、オートリバース、タイマー録音対応でスピーカーが取り外せるものでした。もしかしてグライコも付いてたかも。これにオーディオタイマーを組み合わせて深夜の音楽番組を録音したり、後にCDプレーヤーを接続したりしました。買ったときは凄く嬉しかったです。

 その後就職してからアンプとスピーカーを買ってカセットデッキを買ったのが、確か1988年。金はないけどオーディオには拘りたいので雑誌でいろんな機種を調べ、オートリバース無し、ドルビーC有りのケンウッドの機種を選びました。これは今も家にあります。当時買ってきて最初に再生したのはAB'Sのセカンドアルバム。1曲目の「Destination」を聞いた時の「ああ、いい音…」という感激は今も覚えてます。当たり前ですけどカセットテープは再生機器で音が全然違います。なので録音するときにもレベルを適正に調整してノイズリダクションを入れて、というのに当時拘ってました。もちろんレコードプレイヤーもちゃんとしてないとだめですけど。

 そのカセットデッキは結婚してからも使ってたけど、新居には小さいステレオラジカセもありました。あれは適当に買ったのか妻の嫁入り道具だったのかは忘れましたがいずれにしても再生専用で、それで何かを録音した記憶はありません。その後もうちょっと大きめのラジカセも買った記憶ありますが、子供が生まれたら音楽を聞くのがほとんど車の中だけになりましたので、レンタルCDからカセットデッキに録音して車で聞くという生活だったような…。

 そしてMDレコーダーを導入したのが1998年。ポータブルの物でしたが確か3万くらいしました。それをトランスミッターを使って車でも聞いてた記憶があります。これは今も家にありますが、もう動かないんじゃないかなぁ。この頃からカセットテープで何かを録音するということはなくなりました。このMDレコーダーは前のバンドの頃にスタジオに持って行ったり、今やってるバンドの録音にも毎回持って行ってました。が、何しろ操作性が悪くて、確かにスイッチ入れたはずなのに何にも録音されてなかったことが多数。おまけに周波数帯域の問題で仕方ないのでしょうが、まったく低音が利かない音でした。

 で、2008年にZOOMのH2というデジタルレコーダーを導入し、これは現役バリバリです。媒体はSDカードですが電池の持ちもいいし、操作性は抜群にいいです。録音の失敗はほぼ無くなりました。エディロールなんかと比べるとややこもった感じの音ですが、今はこれに慣れてるのでバンドのリハもライブも録音はこれが欠かせません。やや大きいですけど、すっごく気に入ってて持ち歩くのにもう1台欲しいくらい。

 ということで何が言いたいかというと、カセットテープに録音してた期間が26年、MDが10年、デジタルレコーダーに移行して6年です。やはりこうやって考えるとカセットに愛着があるのも仕方ないでしょう。MDは録音の失敗が多かったのとディスクが高いのとで、愛着はまったくないですね。実はレンタルCDをハイファイビデオに録音してたこともあるのですが、それはほんの一時だけでした。オープンリールとかLカセットとかDATはお世話になったことがありません。そういえばカセットMTRも持ってて、一時宅録やってたりしたのですがそれはまた別の話題で。