今日のひとネタ

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流行歌手は結構大変らしい

2008年07月05日 | 洋楽・邦楽やオーディオの話
 夕方に近所のショッピングモールに行ったところ、イベントスペースに黒山の人だかり。先週はオヤジバンド大会をやってたのですがその10倍くらいの観客がいました。

 「女子高生が多いのならジャニーズ系」とか「おたく系男子が多いのならグラビアアイドル」とか「主婦が多いのならヨン様か杉良太郎」と、そういう想像もつくのですが集まってる人を見ても年代層が結構バラけてて「ハテ?」と思うことしばし。

 果たして17時になってマイクが立てられ「そろそろライブが始まりま~す」という告知で登場したのはX-JAPANのヴォーカルの方でした。ソロシングルのキャンペーンだったようです。ロック系ヴォーカリストがショッピングセンターで営業というのはどうにも結びつかないのですが、実力に自信のある人が「どこででも歌ってやるぜ」という姿勢はある種尊敬に値します。今日は餃子を買いに行く用事があったのでライブは見ませんでしたが、なんかあっという間に終わってたような。

 で、テレビでは「超お宝映像祭り!! 昭和の大ヒット歌謡曲特選ガリベン名曲SP」というのをやってて結構楽しめました。昭和54年のヒット曲では「夢追い酒」があって「おもいで酒」もあったのでお酒の歌ブームだったのでしょう。便乗したヒット曲もいろいろあったと推察されますが、サンプラザ中野氏が「わかめ酒」という曲を考えたとか考えなかったとか。

 またCSでは「椎名林檎ノ10周年特別番組」というのをやってました。この人の存在感自体が刺激が強すぎて私の中の何かが拒絶反応を示しちゃんと見たことはなかったのですが、ソロの活動から東京事変とかいろいろ見てるといろんな表情のある人なんですね。

 彼女については「歌舞伎町の女王」とか「本能」のイメージしかなかったのですが、前に長谷川きよしさんのライブにごく普通のファッションで出てきて「りんごのうた」とか歌ってるのを見て「ああ、あの過激な風貌は一つの芸風だったんだなぁ」と思ったり。

 なんにしても好き嫌いは別にして存在感の凄さは認めます。アーティストとしてはステージ降りても話しかけづらいような雰囲気というのもかなり重要でしょう。ただ岡林信康氏などはフォーク全盛の頃に反体制派の曲を歌ってたために、その思想に共感した若者たちが会社や学校を辞めて集まってきてしまったので、重圧に耐え切れず失踪してしまったということもあったそうな。

 なので、椎名林檎さんも過激なイメージのみで追いかけてくるファンがいるのではないかと思うと大変だろうなと。バンドの中であれくらいすさまじい存在感を持ってる人がいると、いろいろやらせてみたいという気になるのはわかりますが。

 存在感といえば、前述のテレビ番組で松村和子さんが出てました。ヒット曲が1曲だけですから既に過去の人のように思われてますが、私とほとんど年代が変わらないようでなんか意外。

 で、私の結婚式のときの話ですが、余興の相談をしてたところ叔母がバスガイドをしてたのを思い出し、父が「あいつに1曲歌わそう」ということになって電話で相談したところ「歌うのはいいんやけど、私はテレサテンの歌が得意で『つぐない』『愛人』『別れの予感』のどれがいいんやろう?」と言ったとか。そう言われた父は「…まぁ『帰ってこいよ』でなければなんでもいい」といったとか。

 そうやって電話でネタの応酬ができるあたり流行歌の力を感じます。ただし色物のヒット曲まで受け入れようと思うとそれ相応の懐の広さが必要ですが、わたしゃダメなんですよねぇ。変な歌が流行っちゃったりするのはどうも許せなくて。この辺、懐が広くないとかケツの穴が小さいとか、そういうのに繋がってるかもしれませんが。