今日のひとネタ

日常ふと浮かんだことを思いのままに。更新は基本的に毎日。笑っていただければ幸いです。

全部間違ってました

2008年07月28日 | ニュースに一言
 先週発表された文化庁国語調査の話。言葉や慣用句の主な調査結果についてですが「間違えている人が多い」とされた言葉は私も全部間違えてました。

 たとえば、
「ぶぜん」
正)失望してぼんやりとしている様子
誤)腹を立てている様子


「げきを飛ばす」
正)自分の主張や考えを広く人々に知らせて同意を求める
誤)元気のない者に刺激を与えて活気づかせる


「煮詰まる」
正)議論や意見が出尽くして結論の出る状態になる
誤)議論が行き詰まって結論が出せない状態になる


「さわり」
正)話などの要点
誤)話などの最初の部分


「ひきょうなやり方で失敗させられる」
正)足をすくわれる
誤)足元をすくわれる

など。

 人のせいにするわけではありませんが(って人のせいにしますが)、これってマスコミの影響が大きいのでは?と思います。そもそも「げきを飛ばす」とかって自分で言う機会はほとんどないし、そういう意味で使われているのを聞いてるうちに勘違いしたのではないかと。

 「煮詰まる」については、先週ラジオで社会学者の宮台真司氏がもろに誤った使い方をしてるのを聞きましたし、あとは音楽を紹介する際にも「さわりだけ」とか言いますよね。話には要点があっても音楽で要点を説明するというのはありませんし。

 なお「煮詰まる」の意味については、60代以上の人は73%が正解、40代と50代では半分しか正解しないそうです。

 ということで、テレビやラジオでしゃべる人は是非正しい日本語を使っていただくよう希望します。

 なお今回の調査によると「休まさせていただきます」などのように、必要のない「さ」を入れる「さ入れ言葉」を「気にならない」と答えた人は49%だそうです。私の周りでも「読まさせていただきました」「聞かさせてもらいました」「送らさせていただきます」とかいう人が結構います。こちらについてはわたしゃ絶対許せませんが、なんか「ごめんやして遅れやしてごめんやし」という吉本ギャグが元ネタのような気がします。やはりメディアの影響は大きいですね。(なのか?)