今日のひとネタ

日常ふと浮かんだことを思いのままに。更新は基本的に毎日。笑っていただければ幸いです。

おもてなし。

2004年09月24日 | 尾崎亜美

  「ウラはあってもオモテ無し」というのは山田邦子のネタでしたか? 本日のタイトルの「おもてなし。」はご存知尾崎亜美さんのニューアルバムのタイトルでして、最後に「。」がつくのがみそ。「モーニング娘。」とか「藤岡弘、」などの流れを汲んでるのかどうかは知りません。

 久々のニューアルバムなのですが、どれくらい久しぶりかというと約1年10ヶ月ぶりの新作です。ただし、前作「Pirnoir」はピアノ弾き語りのセルフカバー集で新曲は1曲だけ。その前はというと、3年前の8月のデビュー25周年記念アルバム「Amii-Phonic」でして、こちらは多彩なゲストを迎えての企画物でした。

 さらにその前はというと、約4年前の小原礼、鈴木茂とのユニットでの「The Delta-Wing」でしたから、ソロとしての書き下ろし作でのアルバムとなると6年前の「Arrows In My Eyes」まで遡らなければなりません。しかし、そのアルバムも既に廃盤。これを聞いただけでいかに貴重なアルバムかはわかりますね。わかった人は早速予約しましょう。9月29日発売ですが、急いで買わないと売り切れになってしまってからでは買えません。また、ヤフオクで一山当てようと思ってる人は大量に買っておきましょう。将来プレミアが付かないとは誰も断言できませんから。(いえ、付くとはいってませんが…。)

 今回は鈴木京香がOL役で出てた大同生命のCM曲「やわらかなチカラ」をはじめ、オール新曲でカラオケ込み6曲収録のミニアルバムなので価格もお手ごろです。考えてみれば、こんな才能豊かなアーティストなのになかなかCDを出せない上に、以前のアルバムまで廃盤にされるという現在の日本の音楽事情は非常に憂うべき状況であります。

 ヒット曲に対抗してこっちはこうやろうとか、前作はああやって受けたから今回はこういう風に、ってヒット狙いだけの音楽があっても別にいいです。けど、世の中そればかりになって、人の心にじわっと染み渡っていくような音楽が切り捨てられるのは寂しいです。味のあるアーティストはいっぱいいて、そのファンもまた全国に多数いるわけですから、レコード会社の人もいろいろ考えてもらいませんと。日本の文化を支えてやるという気概が欲しいですね。

 もちろん聞く側にも問題はあるわけでして、若い奴の首根っこひっつかまえて音楽の楽しみ方を教えてやりたいとか思っとるわけですが、私の知り合いには若い奴がいないんだな、これが。まぁそういう大人の音楽の楽しみ方は、萩原健太氏のラジオでも聞いて勉強してもらうとして、まずは「おもてなし。」と。一家に一枚備えてもらって、朝昼晩の食前食後に是非どうぞ。きっと健やかになれます。