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台湾新幹線開業までの1000日 距台灣高速鐵路開放還有1000天(2007)

2021年12月11日 | 臺灣新幹線

2021/05/08 過去記事
参照記事
http://taiwanshinkansen.web.fc2.com/tvo.html



TVOテレビ大阪のドキュメンタリー、
「海を渡った新幹線 ~開業までの1000日を追う~」
をご紹介しています。



2007年3月21日、TVOテレビ大阪の番組 「海を渡った新幹線 ~開業までの1000日を追う~」が放送されました。 これは日本の新幹線が始めて海外に輸出されたことを紹介するドキュメンタリー番組ですが、その陰には多くの日本人技術者達の苦闘があり、大きな困難を乗り越えての戦いはとても感動させられました。 

このような良い番組はぜひ、将来を担う日本の子供達にも見てもらいたいと思っております。 また、このような社会に対する奉仕を通して、世界という広い視野を持った日本人に成長してもらいたいという思いでこの番組を紹介させていただきます。
本当は動画でお見せできたら一番良いのですが、著作権の問題がありますので、まずテキストに起こして、更にリライトさせていただきました。 宜しくお願い致します。
プロローグ


総事業費およそ1兆7000億円。 民間の鉄道事業としては世界最大規模の台湾新幹線が開業しました。 日本の新幹線が初めて海を渡り、台湾の大地を疾走したのです。 そのデザインは亜熱帯の島を象徴するような鮮やかなオレンジライン。 この車両は東海道山陽新幹線を走る700系をベースに作られています。

笑顔で車窓から外の景色を楽しむ子供達。 ノートパソコンで仕事をするビジネスマン。 そしてインタビューに答えた家族連れ。  「快適で穏やかな走りですね。」 そして彼は親指を立ててこう言います。

「台湾の誇りです。」

台湾のマスコミたちも、時速300キロでもコップの水は揺れない乗り心地の良さをリポートしています。
台湾新幹線は台北、高雄間の全長345キロ。 人口が集中する台湾西部を縦断しています。 まずは台湾新幹線の起点、台北駅。 地下にある在来線と並んで新幹線のホームが設けられました。 台北は台湾の中心地。 台湾の総人口およそ2300万人の一割以上がこの町に集中しています。 そして台北から南西190キロ、台湾第3の都市、台中。 人口80万人のこの都市は台湾中部の一大商業都市です。 これまで在来線では台北から2時間15分かかっていましたが、新幹線では55分で到着することができます。 

更に台北からおよそ220キロの嘉義駅。 この付近で台湾新幹線は北回帰線をまたぎ、亜熱帯から熱帯地域へと入って行きます。  

 終点は高雄。台北から1時間40分の距離です。 高雄は人口150万人。 台湾第二の都市で世界有数のコンテナ港を抱える港町です。 駅舎はまるで空港の出発ロビーのような明るく広々としたコンコースが特徴です。

台湾は新幹線の開通で台湾全土が一日生活圏となりました。 この新幹線が将来にわたってビジネスや観光に及ぼす経済効果は計り知れないものになります。
台湾新幹線は当初、フランスを中心にヨーロッパ製の高速鉄道を導入する計画でした。 しかし、後に日本の新幹線が逆転受注に成功。 その結果、予期せぬ様々な問題が発生し、それを一つ一つ克服していかなければなりませんでした。 台湾新幹線の開業までにおよそ2000人もの日本人スタッフがこの大事業に参画しました。 逆転受注から6年あまり、幾度もの開業延期を乗り越えて海を渡った新幹線。 その夢にかけた男達の1000日を追いました。

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