半農半X?土のある農的生活を求めて

「生きることは生活すること」をモットーに都会から田舎へ移り住み、農村の魅力を満喫しながら、日々、人生を楽しく耕しています

目指せ窓際族!?働きたくない若者

2022年03月25日 | 自分の時間

「目指せ窓際族! “働きたくない30代年収700万円エリート”増殖中」これは日経ビジネスの記事のタイトルです。

上手なキャッチですね。「おっ、なんだ!?」と思わせる

河合薫さんという社会学者の記事は、真面目だけと人柄も出る文章で割と面白いです。

今回の記事は何かというと、要するに「若者の労働意欲が落ちている」という事なのです。

 

私が就職活動をしていた90年代後半は「氷河期」と呼ばれる時代だったので、何とか就職しようと頑張っていた時代。まあ、渡井者1997年大学卒なのですが、まだ氷河期という感じは無かったかな~。

ただ、人口ボリュームゾーンの世代なので、例えば同期の奥さんが先生になりたかったのだけど、30歳後半まで講師のままで、正規の先生になれるポストが無かった、という話を聞いて「可哀想に」と思っていた世代です。今はむしろ先生の数が足りなくて、悪い事をしても懲戒免職ではなく研修処分、みたいな対応らしいですが。

話を戻して、そんな私達の世代以降は「シューカツ」という言葉が流行るほど、大学生活を最初から「シューカツ」を意識して過ごす人が多かったそうです。

で、「それはシューカツに意味があるの?」と呼ぶ大人達、あるいはそう意識して学生生活をしてきた大学生が、いざ、就職した後に、働き過ぎてウツになったらサクっと首を切られる先輩・上司を見て、あるいは、先行き不透明な社会情勢を見てなのか、「30代で年収700万になったが、あとは窓際族でいいんじゃね?コスパ最高じゃん」という人が多くなったそうです。

まあ、この記事は東京のそういった一部の人々のアンケートなので、地方やもう少し下の年収の層には当てはまらないかもしれないそうなのですが。

いつか独立してやろうという気持ちや1つの会社にとどまらないぞ、という気持ちはアンケートでドンドン少なくなっていって、2001年~2021年まで5回のアンケートをとった結果、「出来れば仕事をしたくない」「若いうちはできれば仕事より自分のことを優先したい」と答える若者が右肩上がりなのです。

へ~、と思いました。

まあ、ジェネレーションギャップといえばそうなのでしょうが、若い内こそバリバリに仕事すればいいのにね、と思ってしまいます。もちろん、一部の優秀な若者は起業を目指していますし、40代で資産を作ってリタイアするfireが最近はまた流行初めていますから、全体がそう、というより、2:8の法則で、そこそこ良い会社に入ったけど本当に気概を持っているわけではない8割の学生が、そういった感じなのでしょうね。

個人的に思う事は、良い高校に入るための中学生活、良い大学に入るための高校生活、良い会社に入るための大学生活、といったように、先々のために今を頑張ってきた子達がそうなったんじゃないのかな~と思います。学生時代が本来は一番「自分のこと」を自由に出来る時代だと思うのですが、そこで自由にたっぷり遊んで「もういいや、そろそろ仕事したい」と思えるほど、満喫しなかったんじゃないかな、と。

私はそうだったんです

まあ、私はそれほど勉強をがつがつした方じゃ無いと思うのですが、大学に入ったらその開放感でサークルばっかりやって勉強はそっちのけでした

逆に、サークルばっかりしていたので、引退した3年生の夏以降は暇で、バイトばかりして、「ああ、もう早く社会に出て働きたいや」と思ったほどです。なので、就職活動は気合いを入れてやりましたし、就職してからも「若い内は働いて力をつけよう」という思いが湧いたのです。

子ども達を見ていてもそうなのですが、勉強しなさい、とか下手にいうより、ある程度、泳がすというと語弊がありますが、本人が「そろそろもう遊びはいいや」と思うほどスマホなりゲームなりをしないと、下手に外部から言ってもダメですよね。

その塩梅を上手にマネージメント出来る力が親の力でしょうし、本人もそういったセルフマネージメント力を付けることが大事なんじゃないかな、と思います。

働かないで食っていけるわけないのですが、かといって、真面目すぎて会社にどっぷり使って自分をすり減らしていくのも良くないわけで、やっぱりバランスが大事だよな、と思います。

まあ、「窓際族ってコスパ最高じゃね!?」という若手がいても、それはそれでありなのかもしれませんが、いざそうなったら、いずれ、そういったポジションに苦しさを感じる時期がくるでしょうし、そもそも本心でそう思っている子なんてほとんどいないでしょうしね。

結局、自分で考え、自分で行動を起こせる力が大事で、学校→就職→マイホームをローンで買って頑張って働いて子どもを大学に行かす、といった決められたレールを一生懸命歩くのではなく、「いや、まてよ、そんなんだけが人生じゃないよな」と気づいて、考えて、文句ばかり言って生活力を持たないニートになるんじゃなくて、きちんと自分で仕事をやりながら自分なりの生活、人生を作って行ける人が、本当に大人なんだろな~と思います。

 

 

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