半農半X?土のある農的生活を求めて

「生きることは生活すること」をモットーに都会から田舎へ移り住み、農村の魅力を満喫しながら、日々、人生を楽しく耕しています

ボリュームが増えてもお値段変わらず♪

2021年10月28日 | 朝取り野菜ボックスのお手紙

今週の朝採り野菜ボックスのお手紙です

 野菜にカブが入りボリュームが増えてきました♪この野菜ボックス「みみずフレンド」は、元々は「大栄みみずの会」のみなさんが、「産直運動をしよう」ということで、メンバーが自ら成田市内を中心に自分たちで消費者に生産物を届けるところから始まっています。

 みみずの会は設立30年なのですが、成田では空港反対運動から有機農業をやっている農家のところに、「大地を守れ」と青年運動家がなだれ込み、有機農業運動と空港反対運動が一体に混ざり合っていた経緯があります。空港が出来た後は多くの青年運動家は立ち去って行き、生協を作ったり別の運動を始めたりしていましたが、一部の運動家は農家として残ったり、あるいは農家と結婚したりして成田に根付きました。


 それが成田の第一次有機運動とすれば、第二次が大栄地区のおかげさま農場やその3年後に設立したみみずの会だと思います。この2団体は反対運動とは関わりが無く、90年代から有機農業を始めました。

当時の有機農業運動の多くは「生産者が消費者と提携する」という考えで、1年間、値段も変わらず、生産者がその時に穫れる旬の野菜をお任せで選んで消費者に届ける。消費者も顔の知れているその時々の届いた野菜を頂く、といった関係で、「生産者も消費者も同じ生活者」といった思想で結ばれていました。この「提携」があることで、農家は1年間、相場に左右されずに安定した出荷が出来ますし、消費者は相場に関係なく顔の見える生産者の野菜を安心して食べられる、というメリットを享受しあえます。この「提携」という考えは、アメリカなどで広まり、CSAという名前で広がっています。

 みみずの会も20年この運動を続けて来て、私も購入者側だったのですが、「手が回らないから止める」というタイミングと、私が「みんなの農村ネットワーク」を設立するタイミングが同時期だったため、私が引き継いだという経緯があるんですよ。

 夏はボリュームが少ないのですが秋冬はボリューム満点。天候不純で相場が高かろうと好天気で相場が安かろうと、年を通してお値段は同じです。お互い、世の中がどうなろうと「提携関係」。これから大根やミニ白菜などが出てくると満杯になってきますが、夏は小物ばかり。野菜の内容がどうであろうと値段は一定なのは1年を通して結ばれているという信頼関係があるからなんですね。

 

■日本ホウレン草について

 今回入ったホウレン草のは「日本ホウレン草」です。今、流通しているホウレン草のほとんどが西洋種か西洋種とのかけあわせで、葉が丸みを帯びて育てやすいのです。

一方、日本ホウレン草は葉がギザギザしていて収量も少なく、地べたに這いつくばるように育ち収穫も手間がかかるので、ほとんど流通がしなくなってしまいました。しかし、西洋種より甘みもありアクも少なく赤茎なのが特徴です。今回入れたのはまだ寒くなっていないので甘みがのっていないのですが、冬になると抜群に甘くなるんですよ♪

なお、昨日から雨が降って泥跳ねも多く、収穫も大変でしたが見た目も悪いため洗おうか悩んだのですが、「洗うと見た目はきれいになるけど痛みやすい」という農家さんの声もあり、天候が悪い時はこんなになっちゃうのね、という事をみなさまにも伝わるよう、泥つきのままにしました。(慣行農法では殺菌剤で防ぎます)根の部分も昔ながらの赤茎がわかるようあえて少し多めにつけています。味わってみて下さいね。

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