緊急事態宣言がまた出る見込みだそうです。
おかげさま農場の都内の取引先飲食店から「すみません、緊急事態宣言が出そうなので、注文していた野菜の量を減らすかキャンセル出来ませんか?」という電話がかかってきて知りました。
あとでニュースを見たら、午前中に菅総理が記者会見で発表したらしいです。
昨年の緊急事態宣言を思い返すと、昨年後半から桁違いの感染者数が出て、それでも緊急事態宣言が出なかった事を思えば、「春の緊急事態宣言は何だったのだろ?」と思う人も多いと思います。
医療現場が逼迫するかしないか、というのが宣言が出るかどうかの基準だそうですが、医療現場が半年でそこまで体制が整ったから、ここまで我慢できたのでしょうか?
まあ、それよりも経済的ダメージの事を考えてのことでしょう。
go toキャンペーンの問題あり、医療現場の方々への大変な負担問題もあり、かといって経済を回さなければコロナ以上に生活困窮者や自殺者などが出てしまうことを考えると、原発以来の難しい舵取りをしなくてはならないのが政府です。
ただ、原発は一刻一刻を争うものだったので、あれに比べればまだ考える時間があるのでしょうが。
しかし、コロナというのは何なのでしょう?
私の前の会社の人は社長業をやっている人が多いのですが、その立場ということもあるのでしょうが、緊急事態宣言発令に否定的な方が多いです。
経済的な問題もありますが、どちらかというとコロナ自体が騒ぎ過ぎ、コロナ自体の問題より経済問題の方が人の生命を脅かす、という考え方があります。
あと、陰謀説ではありませんが、結局、戦争と同じでコロナによってごく一部の経済的強者が儲かる仕組みを作っている、という事への批判もあります。
一方、私は周りが農家さんばかりで、特に70歳を超した農家さんは人前や店では別ですが、仲間同士ではノーマスクです。
特に、我が師匠の髙柳さんは「コロナコロナと騒ぎ過ぎだと思います。コロナもウイルスの1つです。生物学者から言わせれば、ウイルスは人類が生まれる前から地球上に存在し、そのウイルスが沢山いる中で人類は生まれ、その中で免疫を作って行き残ってきた種が今の私達です。だからコロナといってもウイルスの1つなのだから、私達には免疫があるはず。そういった免疫、あるいは抗体が出るような食生活などをきちんとして暮らしていく事が大事」という立場です。
経済的問題というより、生命力、食生活、生き物としてどうなのか、といった立場で批判的です。
むしろ「除菌、除菌と騒いでいる方が問題。特にファブリースとかああいったものは大きな問題だぞ」と言っています。
これは一理あると思います。
除菌が昔以上に徹底した結果、細菌やウイルスに対する免疫力が落ちている事も実際あるでしょう。
また、食生活でコーヒー、牛乳、肉食、加工食品、といった本来の体の免疫力を下げるものが増えた事も問題でしょう。
ただ、一番は、免疫力も含めた「抵抗力があるか無いかは人次第」という事だと思います。
いくらタバコを吸ってもガンにならない人はいます。
いくらお酒を飲んでも悪酔いしない強い人はいます。
インドに行っても下痢にならない胃腸が強い人はいます。
同じようにコロナがいてもかからない・・・正確には「未発症感染」になる人はいます。
実際、農家さんは多くの人と会わないという生活+食生活や農作業労働で体温が高い、ということもあるのでしょう、インフルエンザにかかりにくいと思います。
私は田舎に帰ってきてから、インフルエンザにかかったことがありません。
ただ、子供はどうしても学校からもらってくるわけです。
それでも私はかかっていない、、、というか、今風に言えば「未発症感染」だったわけです。
だから、ウイルスが体に入ったか入らないかではなく、「発症か未発症か」というのが本来の問題だったと思います。
インフルエンザであれば、未発症感染者がいたるところにいて、その影響で発症した人に対して、未発症感染者は「お気の毒に」という感じで、自分が保菌者で原因となった、という自覚はなかったわけです。
結局、ウイルスはその辺にいるのが当たり前で、そのウイルスに対する抵抗力があるかないか、発症するかしないかは人次第だったわけです。
しかし、コロナはそこが問題ではなく「自分が未発症でも人に伝染する可能性がある」というのがとってもやっかいです。
実は、知り合いのお子さんに陽性が出たそうです。
お友達と年末会ったら、そのお友達が発症してしまい、自分もPCRを受けたらなんと陽性
ご家族もPCRの結果待ちですが、陽性であろうと陰性であろうと2週間は人との接触をしない生活になるそうです。
そして、ご家族内に受験生もいて、当の本人は家族に迷惑をかけたことに精神的ダメージを相当受けて落ち込んでいるそうです。
私はずっと人に会うと言っていたのが「コロナって、本来かかった人が一番大変なのに、それが悪い事のような風潮がある。それはおかしいよね。本来、みんなでお世話したりして助けるべき相手なのに」と。
インフルエンザや風邪などにかかった場合は、周りから労られ当の本人は周りに甘えてもよいはずなのに、今のテレビなどの風潮は、かかった人が悪いという意識付けをしてしまっていることが問題じゃないか、と思います。
気をつけていない人なんていないですし、いつ誰がかかってもおかしくないのだから。
(もちろん、気をつけていない人は論外ですが)
我が家で言えば、いつ私がかかるかわかりませんし、いつ子供が学校からもらってくるかわかりません。
そのときに、「ああ、なんてことをしてしまったんだ」とならないよう、注意はしつつ、「かかったらかかっただ。こればかりは仕方ない」と思い、自他ともに批判しないようにしようね、と家族でも言っています。
うちの子でいえば卒業式がありますが、これも我が子が理由になって中止になるかもしれませんし、お友達が理由で中止になるかもしれません。
こればかりはわかりません。
コロナは怖い。
ただ、コロナによって体に大変なダメージを受けるのが怖い、というだけで無く、その数百倍も、かかったことによって精神的ダメージを受ける人を大量生産している社会の風潮が問題、だと思っています。
もちろん、医療従事者に対する偏見やサポートの薄さ、経済問題も大きな問題ですよね。
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