半農半X?土のある農的生活を求めて

「生きることは生活すること」をモットーに都会から田舎へ移り住み、農村の魅力を満喫しながら、日々、人生を楽しく耕しています

今年の房総のむら「むらのお正月」

2021年01月05日 | 素敵な空間・イベント

私は昨日から正月明けで仕事開始ですが、みなさんはいかがでしょうか?

良く考えたら、最近まめにブログを書いているのですが、まあ、心と時間にまだまだ余裕があるということと、お出かけしているからでしょうね

さて、お正月は毎年近くにある「房総のむら」という江戸時代の町並みや暮らしが体験出来る大好きなスポットに通っています。

もう10年ぐらい通っているんじゃないでしょうか?

私はもともと農村文化、農村の暮らしに惹かれてこの道に入りました。農業をしたい、という訳では無かったので、農家にはならず、あれこれ考えた上で「農村コーディネーター」という仕事を創ったわけです。

で、「房総のむら」では、「むらのお正月」というのを毎年行っており、10年ぐらい前に行ってみたら「ここは過去最高のスポットじゃないか」と感動を覚えたのです

まず、佐倉市で教室を開いているお美しくお若い先生のお箏を、ピリリとした寒くも引き締まったお正月の空気の中で聞き雅な雰囲気を味わい感動

次に、お茶と和菓子を頂くことで、お正月らしい奮起を味わう、ってな感じです

お琴は最初は武家屋敷という、屋外に昔の武家屋敷を移設した和室の中で開催されていたので、とても素敵だったのですが、5年ぐらい前からでしょうか、総合案内がある建物の2階、つまり屋内で演奏されるようになってしまいました

毎年、来場者が増えていったからでしょう。

私が初めて行った時は本当に少なかったのですが、今では当時の2倍ぐらいの人が来ています。

そして、毎年、1月2日から「むらのお正月」は始まるため、「1月2日は房総のむら」というルーチンだったのです。

数年前からは、枕の下に入れて寝ると縁起が良いと言う「七福神と回文の和歌が印刷された紙」も配れたり、印旛漁協の人が卵がぱんぱんに入った鮎の塩焼きの出店を出してくれたり、獅子舞も出てくるので頭をカプリとやって頂いていました。

しかし、今年はびっくりするほど人がいない

獅子舞の時間はほとんどの人が集まるのですが、今年はこんなもんでした。例年の1/10以下じゃないでしょうか。

賑やかさは味わえなかったのですが、ただ、その分、のんびり過ごすことが出来て、良かったこともありました

まず、いつも満席のお琴が、今回は30人限定となったのですが、それでもいつもは20分前にはほぼ満席だったのが、今回は「20分前から受付け開始」で、それでも席が埋まるのは開始ギリギリという感じ。

私は一番前(2mの距離)で味わえ、今までに無かった演目も間近で見れて、指裁き、音律など本当にすてきでした

(演奏中にパシャパシャ写真撮るおじさんがいるのですが、私は演奏中は聴き入っているので演奏前の写真です)

また、今年は大黒様などいなかったのですが、南京玉すだれのおばちゃんが面白く、まあ、いつもいたのかもしれませんが、ごみごみしていないので、近場で楽しく見れました

いつも焼くのにむちゃくちゃ時間がかかる鮎は、例年通り、むちゃくちゃ待たされますが、それでも並んでいる人が少ないので、近場でのんびり見学しながら、おじちゃんと会話しながら過ごせました。

もちろん、鮎、今年も美味しかったですよ

そして今回「行って良かったな~」と思ったのが、『茶道体験』でした。

例年、この茶道体験は、まず和菓子が出てきてそれを食べた後はすぐにお茶が出てきて、それを飲んで終わり、という流れで、5分ぐらいで終わりでした。

今までは空いているスペースがあればどんどこ人を入れて、ぱっぱとお客さんをスピーディーに回転させていたんですね。

ところが今年はコロナのため時間制で、1組入ったら貸し切り状態。

我が家は今年は奥様もお兄ちゃんも来れなかったので、次男と2人で貸し切り

しかもお茶を点てるところから見させてもらったのです

今まではそんなことは無かったので「おや?」と思ったのですが、道具を揃える動作、お湯をちゃぽちゃぽやる音、泡立てる時の流れなど全てにうっとり

お茶を飲み終わった後も、いつもはそれで「はい、有り難うございました」で終わりだったのですが、今回は終わった後も、お湯をわざとちゃぽちゃぽ音を立てながら戻したり、茶具をしまう時の手順、道具入れの戸を閉める音も素晴らしく、全てに心が満たされました

子供は飽きているだろな~と思いながら、大人としてはこれほど豊かな時間は無いな~と思える幸せな時間でした

まあ、素人目で「ああ、この先生はまだ初心者だな」とわかる動作だったので、所作が美しいとは感じませんでしたが、それでも手順が1つ1つ決まっていて、その丁寧さ、周りの静寂と和室の中で目の前で繰り広げられるお茶入れの世界は、大人が魅了されるのもわかるな~と。

外国人が見たら、まあ、しびれるでしょうね~。

ということで、今なら 15分ぐらいですが、貸し切りで茶道の流れを500円以下で体験出来ます。

多分、コロナ禍の今年だけの特別待遇なので、超お勧めですよ

今年の「むらのお正月」は5日、6日の2日間なので、お暇な方は是非お越し下さい

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