半農半X?土のある農的生活を求めて

「生きることは生活すること」をモットーに都会から田舎へ移り住み、農村の魅力を満喫しながら、日々、人生を楽しく耕しています

今年も3.11がやって参りました

2020年03月11日 | 自分の時間

3.11がやって参りました。

人によってそれぞれですが、私の場合は生き方を見直す大きなきっかけになりました。

一番は「大人として子供達に責任を持つ生き方をしてこなかった」と大きなショックを受けたのです。

原発に関心を持たず、事故が起きてからその事態の大きさを知ったという、無知、無関心、そこから来る責任感の無さに、猛省し、会社を辞めて、今のような生活スタイルに変えました。

話はちょっとずれますが、今年の「食と命の教室」に来ている人の中にも「東日本大震災で自然の驚異と自分の食べ物や命についての勉強不足が身に染みていました。また最近の自然災害でそういった思いを強くしていて、ちょうど子育てや仕事も一段落したので」という理由で参加くれた人がいます。

今年は他にも「自分で何かあったら食べ物を作れるようになりたい」という参加者が多くいます。

戦後、化学兵器が農業利用に転換されたことで農薬・化学肥料が世界中に広まり、多くの小動物が死んでいくという事態が発生しました。

1960年代にレイチェル・カーソンが発表した「沈黙の春」は世界中に大論争を起こし、日本では1970年代には有機農業研究会が日本に発足しました。

また、高度経済成長と公害の時代で、有吉佐和子の「複合汚染」がベストセラーになりました。

そして世界中の賢人が集まって出来た「ローマクラブ」が1972年に「今のままの経済成長と消費を続けていると世界は破綻する」という事を「成長の限界」という報告書で世界に示しました。

しかし、私の親世代は高度経済成長に燃えている時代ですし、それは人間の当然の欲求ですから、イケイケドンドンで進み、また、非エネルギー産出国の日本としては悲願の「原発」を沢山建造しました。

私の世代は「受験戦争&就職氷河期世代」で、環境問題よりもやはり親世代と同じように自分の生活優先の生き方をしてきました。

団塊世代と団塊ジュニア世代は日本で最も人口が多い世代のため、日本の政策や商売、テレビなども全てこの2世代向けに作られています。

この2世代が自分の満足、あるいは消費活動を楽しむ生き方ではなく、後から生まれ育ってくる世代のためにお手本にならないといけないと思っていますが、むしろその下の世代に自分より社会の事を考えた生き方をしている人たちが増えてきているように感じます。

まあ、そんなことを思いつつ、今日も毎年恒例の「ろうそくで夜ご飯」をしました。

子ども達は「キャンプみたいで楽しい」と昨年ははしゃぐだけでしたが、今年はろうそくのきれいさにキラキラしていました。

子どもはそれでいいのです。

あの頃は未就園児だったわけで、怖い記憶をあえて呼び起こす必要は無いのです。

「その後の情報」はテレビや学校の先生から十分に伝わっています。

そして、昨年の台風の停電の時もそうでしたが、子どもはどんな状況も楽しめる力があります。

そんな子供にどれだけ大人が救われることか。

だから、大人になった時に「ろうそく、きれいだったな~」から「あれはそういう意味だったんだよね」と後で何かしら思えば良いと思っています。

これから首都直下地震、南海トラフ地震、大干ばつや大豪雨もこれからは多発する時代で、問題山積みですが、自分の生活が世界に繋がっているという思いをもち、子孫に迷惑をなるべくかけない生活を続けていきたいと思います

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