半農半X?土のある農的生活を求めて

「生きることは生活すること」をモットーに都会から田舎へ移り住み、農村の魅力を満喫しながら、日々、人生を楽しく耕しています

「ハーベスーターで脱穀」の1日

2012年10月02日 | 農的体験・生活
無農薬田んぼの戦いはまだまだ続きます。

コンバインが入れないだけに、刈り取りはバインダーを使いますが、それでも1条刈り(1回に1列刈り取るという意味です。2条刈りだと効率は倍になります)ということもあり、作業はかなり大変です

そして、その刈り取った稲を今度は乾かした後に待っている作業が「脱穀」です。
稲穂から籾を外す作業ですね。


コンバインはこの「刈り取り」と「脱穀」を田んぼで同時にやってしまうハイパーマシーンです。ほんと、考えた人はすごいです


では、バインダー(刈り取りの機械)で刈ったものは、どうやって脱穀するのか?というと、「ハーベスター」という機械があるのです。

今日はこの「ハーベスター」を使った「脱穀」の日。
朝、6:30に根本さんのハウスに到着すると、既に整備を終えて試運転もした根本さんが待っていてくれました。夜遅くまで、そして朝は早朝から、いつも本当に凄い仕事量です

この日は、7時から学校で「大縄跳び」の「8の字」の練習におつきあいするということで30分、使い方を教えて頂いてから根本さんは学校へ

相変わらず地域のために奉仕する「愛の戦士」ですね~


さて、私はハウスに山積みされた稲を脱穀していきます。


これがハーベスター。
左側の台のところに稲を載せ、稲束を機械に送り込んでいきます。



中身はこのようになっています。これがドラムのようになっていて回転することで、爪が籾を稲穂から脱穀します。
足踏み脱穀機と原理は変わりませんね





そして、この袋にザ~っと入っていきます。ある程度の重さになると「ピー」という音が鳴って、満杯が近いということを知らせてくれます。



籾を脱穀した後の「ワラ」はいろいろなものに使えます。
これを根本さんのお母さんが結んでいってくれたのですが、さすが、仕事が早い
あっという間にハウスの中に山のように積まれていきました



お昼後の休憩に、ひまわりの種を全て脱穀し終えました
コンテナでふるいもかけて、コンテナ2杯分ぐらいでしょうか?
あとは、ここから更に乾燥をさせます。乾燥が間に合いますように



さて、午後は田んぼにハーベスターを持ち込んでの作業。
ハーベスターはキャタピラーがついていて、自走するのです

お隣では、収穫後の田んぼにロータリーをかけていました。
その後ろから、どこともなく白サギが舞い降りてきて、あれよあれよという間に、100羽ほどになりました。すごい

土がひっくりかえされたことで、虫とかカエルなどが目につくようになったのでしょうね



さて、こちらの田んぼはこんな感じになりました


あともう少し、というところだったのですが、日が暮れてしまいました
しかし、愛の戦士根本さんが市役所の打ち合わせから帰ってきたので、軽トラックの光で残りの稲わらの脱穀も一緒にやりました。

暗闇の中で作業をする根本さん。農家という職業は、雨が降ろうと天候に左右されながらもしなければいけないことは、やってしまわないといけないのです。こういったことを日々、1年中やっているわけです。

だから農家という仕事は甘い考えではできないし、好きじゃないとできない。
心から尊敬するお仕事です。



さて、その後、悲しいことに、軽トラックがぬかるみにはまり、かつ、雨がザーザー降ってきました。
真っ暗な中で雨に打たれながらの作業は、精神的に堪えます

最後はトラクターをひっぱりだしてきて軽トラックをあげて、その後、バインダー、ハーベスターを倉庫まで持ち帰りようやく1日が終了。

私も体がへとへとで体力の限界を久々に感じた1日でした

しかし
根本さんは、ここから明日以降の段取りを考えて、ガソリンを買ってきたり動き回ります。

明後日には近くの小学校の稲刈りもあります。

そして翌日は早朝から働きます。

365日、朝から晩まで働く根本さん。

かつてトライアスロンで鍛えた体力、そして、地域や農業に対する強い想いがないと、ここまでできないはずです。

ほんと、凄いです。


改めて「農家さんは凄い」ということを体感した1日でした。

・・・でも、まだこれで3.5反のうち、2反ちょっとしか終わっていません。
あと1反(約300坪)ほどは残っています。

天日干し米を800円/kgで設定していたのですが、これは春の時点では、稲刈イベントでガッツリ参加者の皆様に刈り取りを手伝って貰う予定だったから。

実際は、イベント参加者のみなさまには「ちょっとした体験」で終わらせて、あとは全て根本さんとやることになりました。しかし、いざやってみて根本さんの負担は多大な状況です。

初期設定のミスを大きく反省しています

なるべく参加させて頂きながら、来年は根本さんが無理なご苦労がかからないような仕組みを作りたいと思います。
コメント
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