駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

不正がもたらす社会的損失

2018年09月27日 | 世の中

         

 ドイツフォルクスワーゲンに端を発するディーゼルエンジン排ガス不正はディーゼル車の不人気減少をもたらす結果となった。自業自得と言えばそれまでだが、結局は大損失を招く不正をどうしてやったかという疑問が浮かぶ。そして本当にディーゼル車は劣っているのかという問題も俎上に上げる必要がある。

 欧米諸国の中ではドイツ人は清潔好き組織的で規則大好きそして生真面目でジョークが苦手など?日本人に似ているとされている。今でも今度はイタリア抜きでやろうなどと言う人が居るらしい。そうしたドイツと日本でまさかという自動車検定のごまかしが出てくると、真面目そうな人ほど大間違いをするのかもしれないと思ってしまう。

 組織の不正でもその場は凌げても結局は不利益をもたらして割に合わないということが浸透していないのだろうか。意外なことにイタリアなどでそうした不正をあまり聞かない(私が知らないだけかもしれない)。個人的に誤魔化したりドジはしても、組織的な不正は少ないのだろう?。生真面目規則人間の方が、組織的な不正をしやすいのか、学者に検証して欲しい。

 ディーゼルエンジンは音が喧しいが、燃費は良く粘り強いトルクを持つという利点もあり、排ガス問題がクリアできればまだ将来のあるエンジンのような気がする。詰まらない誤魔化しで、ディーゼルエンジンそのものが衰退するのは、大きな損失ではないか。

 電気自動車の将来性を正確に見極めるのは至難の業だが、それは経営者の一番の仕事のはずで移行期の今、不正暴露でディーゼルエンジンそのものの評価をなおざりに撤退しては世の中に大損失をもたらす可能性が大きく、社内的でなく社会的責任も問われなければなるまい。

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