朝は涼しくても昼過ぎから猛暑となる。何か冷たい飲み物をと清涼飲料水の自動販売機の前に立つ。いつもは緑茶かウーロン茶を選ぶのだが、マテ茶というのが目に入った。これはあのガウチョが飲むやつかなと150円を投入。グイと一杯、なんだこれは、すっきりしない味で美味しくない。何と言うか微かに鄙びた麦藁のような匂いがする。味は麦茶系ではあるが、清涼飲料とは呼べない飲み心地である。
こんな不味いものを彼等は旨そうに飲んでいたのかというのが、初めて飲んでの感想である。しかし、こんな物が売れるはずはないとは言わない。コーラもビールも最初は不味かった。世の中にはだんだん旨くなるものが結構ある。勿論、いつまでも経っても駄目なものも多いのだが。
果たしてこのマテ茶がどの程度本場の味を伝えているものか、どうも和風にアレンジしてありそうだ。本物を飲んだことのある人の感想を聞いてみたい。しかしまあ、味はともかく最近は身体に良いが擦り切れた殺し文句で、マテ茶はビタミンミネラルが豊富で飲むサラダだそうである。
今更効能はともかく、またいつか飲んでみよう。そのうち、ひょっとして見直すことになるかもしれん。
マテ暫し 喉今更の 習いをば 移り気あるじ 訝し思ふ
またしばし のどいまさらの ならいをば うつりぎあるじ いぶかしおもふ