駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

まさかそこまで

2015年06月29日 | 町医者診言

       

 既に安倍政権から報道への圧力は相当なもので、これ以上締め付ければ呼吸困難になりそうな状況だった。眉をひそめていたのだが、遂に気に入らないことを報道するマスコミは窒息させろという本音が出てきた。この半年は衣を脱いで鎧を見せ、異論を力で押さえ込む体質が露わになっていたのだが、まさかそこまでという本音に驚いている。

 まさかそこまでと感じるのは、厳しいつもりでいてもまだ見方が甘かったということになる。谷垣さんは失礼だがやはり紳士的鳩派的なイメージ戦略で緩和要員として採用されていたのが明らかになってきた。そうかも知れないと思っていたが、間違いないようで安陪さんの深謀遠慮の戦略にはとても敵わない気がする。

 若手の親衛隊には本音を言葉でまやかす奥義を伝授していなかったようだ。今更お灸を据えても遅い。従順で御利益第一に見える声なき声と人の噂も七十五日の健忘性に狙いすました戦略にマスコミと野党が一矢を報いることが出来るだろうか。民主主義の意味を理解している自民党議員が立ち上がるだろうか。異なる考えを持つ人も人間、そして日本人なのを忘れないで戴きたい。世論調査ではそれが多数と出ている。

 老いの一徹で蟷螂の斧を持ち出さねばならない情勢になった。

 忙中閑を絞り出し、画を描き続けている。遅々としてはいるが進捗はある。

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