駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

七十過ぎの手習い

2021年01月30日 | 人生
        

 今では六十は年寄りの内に入らないので、六十の手習いなどと言ってもピンとこないが、七十の手習いならわかるだろう。
 友人のK氏と将棋を指し始めて四ヶ月が過ぎた。まだ四枚落ちだが三四回に一回負けるようになった。明らかに強くなってきた。毎日一時間はネットなどで勉強しているそうだ。普通は負け続けると嫌になるものだが、K氏は面白いと勉強を続けている。昔、小遣いは麻雀で稼ぐ麻雀の強豪だったそうで、多少そういう性格才能が将棋にも向いているのかもしれない。小学生の孫には負けたことがないと言うから、ある程度基礎があったと思われる。
 私も七十過ぎの手習いで、何かをと考えている。外国語は以前昔懐かしいドイツ語を少しだけ勉強したが長続きしなかった。使う機会がないのが良くなかったと思う。大学の物理数学をネットで教えているユーチューブを見つけた。統計や熱力学など納得がゆくようには理解できなかった分野がいくつかあるので時々見ている、多少わかったような気がするので、繰り返し見てみようと思っている。問題が解けるまでの力は付かないだろうが、薄紙一枚でも理解が深まればと思う。そう言っては申し訳ないが、教師というのは当たり外れがあり、教えるという才能の足りない教師も居たなあと振り返る。言ってしまえば運と相性で、出会いという人生の機微を感じる。
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