新しい絵がもうすぐ完成する。いつもあと二回など言っていても、結局四、五回かかることが多いので、遅れるかもしれないが、五月一杯には完成できるだろう。
もう絵を習い始めて、足かけ5年になろうとしている。一向に作品展に出品の話はない。何とか展に入選したいという気持ちは殆どないのだが、周りの生徒さん達が出品されるので、少し寂しい気持ちはある。たぶん私の絵は日曜画家的で素人っぽく、展覧会向きではないと先生が判断され、声がかからないのだろうと想像している。下絵の段階では褒められることが多いのだが、完成に近付くとあまり何も言われない、まだまだ修行が足りないか。それでも生涯に一度くらいは自作自演の個展という野望?はある。まあ、患者さんが居られるのでそこそこの人数の人が見に来てくれると思う。
下手な絵でも絵には長い命がある。爺さん曾爺さんの絵として残れば十分だというのが、正直な気持ちだ。
個性というのは不思議なものだ。デッサンだと他の人の作品となかなか見分けが付かないが、写真を元に自分なりに書かせて貰うようになったら、自分の絵と直ぐ分かるようになった。誰かの作風を真似ようとすれば、ある程度真似られると思うが、とにかく自分の思った通りに描くと自分の絵になるから不思議だ。精一杯描くと再現性があるというのは面白い。それが個性というものなのだろう。