駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

見慣れぬ季節

2020年03月30日 | 町医者診言

          

 

 庭の木々が芽吹いているのだが、暖かい日が多かった割には例年より遅い。寒い日が混じると出足がくじかれてしまうのだろうか。何だかこの頃の陽気は、符合する記憶がなく懐かしさが湧きあがって来ない。

 桜も東京より一週間くらい遅れている。五分咲きなのだがもうひとつ華やかさに欠け、子供の頃に見た桜と違うような気がする。新型コロナウイルスの影響で不穏変調な社会情勢にそう感じるのかもしれない。

 全世界を覆う不穏は生まれて初めて経験することで、戦後の世の中は子供心に憶えているが貧しくてももう少し活気があったと思う。ひたむき謙遜で前向きというのは、振り返っての感想で子供の自分にそうした思いがあったわけではないが、戦後にはそうした空気があった。新型コロナウイルスの災禍もそうした姿勢気持ちで乗り切らなければならないと思う。

 世界の指導者、特にトランプと習近平にはそうお願いしたい。やり方には問題があったにせよ中国が新型コロナ感染を乗り越えつつあるのは間違いなく、両首脳は謙虚に前向きに協力して欲しい。チャイナウイルスと呼んだところで何一つ解決に貢献しない。トランプ大統領には面と刃向かうニューヨーク州知事クオモの言葉にも耳を傾けて欲しい。気にくわない奴は首だではこの危機は乗り越えられませんよ。

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