藤井五冠が王将位を四勝二敗で防衛した。藤井聡太こそ本当の異次元強さで、前人未到タイトル九十九期保持の羽生九段を退けた。さすが百戦錬磨の羽生九段、二勝できたが及ばなかった。
私はヘボではあるが羽生九段の封じ手と藤井五冠の踏み込んだ3六銀打ちを当てることができたのが嬉しかった。勿論、まぐれの当たりで深い読みがあったわけではない。5七飛車打ちで羽生九段が頭を下げて投了した対局場の外は木々が揺れ佐賀県上峰町は春の嵐のようだった。
一体何故上峯町が選ばれたのか分からないが、対局がなければ一生知ることのない町だったのは確かで、王将戦準備の新聞社の選択も絶妙の気がした。