駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

刃物を振り回しても

2016年10月23日 | 町医者診言

              

 ネットニュースや新聞の社会面を見ていると刃物を振り回して人を脅し傷つける事件が多い。半世紀前もそうだったかどうか記憶がおぼろだが通り魔はともかく、痴情のもつれとか恨みとかもう少し強い動機があったような気がする。だからといって刃物が出てきて決していいわけではないが、刃物では何も解決しない、傷つくだけだ。他にも半世紀前とは変わってきた犯罪があると思う。

 疾病構造はこの半世紀で明らかに変わった。医師はそのために研究勉強し、何ほどかの成果を上げている。教育関係者や警察は犯罪史の変遷を研究分析し、対策を練ってほしい。勿論、そこそこの研究が行われていると思う。私が知らないだけかもしれないが不十分だと感じる。力が足りなければ、各方面に問い協力を頼んだらよいと思う。

 なぜ稚拙であまりに簡単に切れた犯罪が増えたか、人間の幼児化というか未熟さと無関係ではないと推定する。確か寛容と忍耐といったのは池田首相だったと思う。今の政治家に最も求められる資質ではないか、政治家も小粒幼稚になった。

 教養の大切さを今ほど感じる時代はない。教養をないがしろにすると小石に躓いて転ぶことになる。

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