駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

NHK杯、三浦vs橋本を観戦した

2016年10月24日 | 趣味

          

 将棋界の大きな汚点となろうとしているカンニング疑惑と疑わしきを罰する処置の渦中にある二人の直接対決を見た。録画は問題が起きる一ヶ月前で、興味津々で観戦した。

 先入主からか異様な雰囲気を感じた。力の乱戦(殴り合い)を制したのは橋本八段で、どうも三浦九段は競り合いの力比べでは弱いのではないかという印象を受けた。投了はプロなら一瞬で分かる場面で、あそこで考えて余計な一手を指すのはおかしい。橋本八段にはファイト以上の敵愾心が感じられ、やはり三浦九段のカンニングを疑っており、カンニングが出来ないNHK杯では絶対負けないぞという気持ち?を強く感じた。

 三浦九段が黒か白か、灰色というのが多くの棋士の見方のようだ。離席が多いからコンピュータ将棋と指し手の一致率が高いからというのは全て状況証拠からの疑念にすぎない。三浦九段には酷だが、こうした疑念は他の一流棋士だったら浮かばない可能性が高い。それだけ三浦九段は謎が多く、ひょっとしてと思われる側面を持っていたと言える。私は限りなく白に近い灰色と見ているが、それはこれだけ実績のある一流プロ棋士がという一般論からで、三浦九段の人となりを知っていてそんなことは決してする人ではないというのとはとは違う。三浦九段には大変失礼な意見だが正直に書いた。

 三浦九段を真っ黒と書いた橋本八段を責める気にはならない。表現の仕方には多少問題はあっても、名を名乗ってご自分の意見を述べられたので受け入れられる。

 しかしまあ、そんなことをしてまで勝ちたいか、そしてそんなことをしたら将棋界が潰れてしまうのを考えないのだろうかと思う。また、そういう人が身内のプロに居ると疑う棋士が多いというのにも些か失望した。

 アマチュアの中にはネット棋戦でコンピュータを使う不届き者が多いそうだ。それにはさもありなんと思う。十年ほど前、ちょっとだけネットを使って将棋を指したことがあるが、二十人に一人くらい非常に不愉快なことを言ってくる人が居て嫌気が差して止めた。なんというか勝ち負けだけにこだわり非常に視野が狭く、匿名なのを良いことに非礼なことを書いてくる。

 ああ将棋界までと、人間は難しいと思うのだが、卑劣なことをしない人も多い。そしてそれは大記録達成や大発見と違い誰にでも出来ることだ。

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