駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

四か月は長いか短いか

2022年05月25日 | 診療
         

 高血圧で通院中の患者さんの検査頻度は、どれくらいが適当だろうか?。勿論、これは一律に決められるものではないが最低年一回には異論はないと思われる。医療費削減に心を砕く厚労省も特定健診を勧めているくらいだから反対しないはずだ。病気の早期発見は健康寿命延長と医療費削減に繋がる。
 私は安定している高血圧症の患者さんには年二回一般的な血液検尿検査をしている。恐らく多く内科専門医の選択回数だろうと思う。他院で検査していればそれを生かし当院の検査をスキップするようにしている。
 若い先生の中には三ヶ月四ヶ月に一度検査される先生も居る。それには色々な理由があると思うが、一つには時間感覚が三十代の医師と六十代の医師では違うからではないかと思う。六十過ぎると一ヶ月が早く感じられるようになる。それは患者さんの方も一緒で七十過ぎの患者さんには三ヶ月に一度の検査はこないだやったばかりということになる。検査回数が増えれば早期発見がしやすいように思うかもしれないが、三ヶ月に一回と半年に一回では大きな差はなく、三ヶ月に一回は腕も懐も痛むので安定していれば半年に一回が妥当と思っている。勿論、何か変わったことがあればその都度検査する。
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