駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

親子も色々

2020年01月17日 | 世の中

             

 

 昨日今日と寒い。手袋をして出てきた。尤もこれが普通で、暖冬になれてしまったから寒く感じるのだと思う。

 生活保護の患者さんを三十人ほど診ている。なぜ生活保護なのかいちいち詮索はしないが、子供が何人も居る人はなんでと思うこともある。K氏は77才、物凄く神経質な人で、そんなことで受診しないでと言いたくなるようなことでやって来る。なぜか、当院がお気に入りでここはちゃんと診てくれる?からいいと褒めてくれる。ああそうと素っ気なく返事をしているのだが、大歓迎ではないのを分かって貰えない。娘が二人息子が一人居る。市内に住んでいる息子と娘は電話をしても出ないと怒っている。東京に住んでいる娘だけは電話に出てくれるらしく、あの子はいいと言うが、東京では呼びつけることも出来ず送り迎えは頼めない。

 子供が一人ならともかく四十代の子供が三人も居れば、高齢者の一人暮らしくらい支えられそうな気もする。確かに神経質でうるさいかも知れないが、電話しても出ないというのは変だ。勿論、子供には子供の言い分があるだろうが、嫌っているので援助しないような気もする。

 Mさんは四十キロと痩せた七十手前のおばさんで、高血圧症で通院している。いつも何を食べても太れないと嘆いている。一昨日は三十九キロしかなかった。あれ正月でゆっくりしなかったのと聞くと、七人泊まりに来て民宿をやりましたとこぼす。確かに痩身に鞭打っておさんどんは大変だったろうと尖った肩を見て思った。民宿なら料金を取ればいいのにと看護師が言うと、息子は某か置いていってくれたのに、娘は手当たり次第にある物をみんな持って行ってしまったと憤慨している。全く女の子は、に相槌は打たず、そうは言ってもあなたも元女の子でしょと内心思ったことだ。

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