駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

立場によって

2024年06月25日 | 医療
            

 嫌な顔をされるのが苦手だ。救急外来に患者さんをお願いする時、出てくる医師によっては声から嫌そう面倒くさそうな顔が分かるのでどうしても下手に出てしまう。いい年をして、情けないと思いながら受けてもらわないと困るのでお願い口調になる。お忙しいところ申し訳ありませんがどうぞよろしくと電話口で頭を下げてしまう。医師によっては笑顔が見える受け答えで、はいはいどうぞと言ってくれる。
 需要と供給は権力とは違うけれども、権力に似ている。不利というか立場の弱い方が下手に、有利と言うか立場の強い方が横柄になる傾向がある。尤も救急外来は忙しくて大変なところだが、あまり横柄だと批判が出るし競争原理が働いて依頼が減るので応対は改善されてゆくことが多い。
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2 コメント

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Unknown (外野席)
2024-06-25 18:57:05
キレイな写真ですね。
医学部では倫理的なことは一切教えないのですか。司馬遼太郎、吉村昭などの幕末医学小説を読んでいますので、つい、そう思ってしまいます。
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Unknown (arz2bee)
2024-06-25 20:49:46
 倫理として教わることは殆んどないのですが、色々な場面で規範や手本として示されます。倫理は医師というより人間に問われていると思います。
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