米中対立が鮮明になって久しい。十年一昔というが、五昔の半世紀で中国は激変した。どの国も五十年もすれば多かれすくなかれ変化するが、中国は資本主義経済共産政治国と言えばいいのだろうか大きく変容した。もとより医業を生業とするので、政治外交の情報理解は不十分なのだが、いつも興味深く観察している。
これは殆んどの人が理解されると思うのだが、対立があっても直接会って話すということは極めて重要なことで、バイデン習近平会談が実現したことは意義深い。意見が異なっても、握手をして言葉を交わせば、電子媒体では不可能な意思疎通が生まれる。習近平が地球は二大強大国にとって十分大きいと言ったらしいが、どういう意味と聞き返したくなる。バイデンが何と返答したか知らないが、軽率なことは言わなかった様子だ。
対立する人物と直接会うことの重要さは超大国でも隣近所でも変わりないと思う。勿論、容易に対立が解けるわけではないが疑心暗鬼からの暴発は相当防げるのではと思う。何処にも少数ではあるが短慮暴走の人物が居るので、そうした人物に起因する衝突は避けねばならない。