駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

内科学会の効用

2023年04月16日 | 小験

              

 

 三十年くらい前から徐々に内科学会は専門医でなくても分かる臨床に役立つ講演演題が増えてきた。昔の高々数十人しか分からないような、専門的で狭く難解な演題講演が減ったのには、一般会員の声や米国の臨床医学の影響があると思う。私は好ましい変化と思っているし多くの会員もそう感じていると思う。

 コロナ前は年に二三回、学会の開催地に赴き直接参加してきた。最近はオンラインネットでも講演が視聴できるが、どういうものか現地に行って実際に聞いた方が脳味噌に浸透する感じがする。今回久しぶりに参加したが、内科学会の会場の埋まり具合は五割程度で、かなり回復したようだがまだ寂しい感じがした。
 講演を聞くと勉強意欲が湧く、大体二か月ほどでだんだん意欲が萎んでゆくのは遺憾だが、それでも参加するとしないでは大違いだ。後期高齢者の私でも刺激を受け意欲が湧くのだから学会の勉学促進効果は大きい。

 マンネリになりがちな日常生活にも学会的な刺激が必要と思う。お祭りには学会とはやや異なるがそうした日常生活見直し活性化の効用がありそうだ。沈滞しがちな生活を刺激し社会全体を見直し活性化するをお祭り的な行事が国民の中から生まれないものかと思う。

コメント
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