あられの日記

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深海魚を見に行ったら学習タイムになった〜

2017年10月30日 05時26分38秒 | 展覧会&観光施設&能楽
今年の夏、上野の国立科学博物館で深海展(2017.7/11-10/1)が開催された。
8月に観に行くつもりで科博のWEBを閲覧してみると?入場券購入に20分待ち。入場に80分待ちとかあり得ない状況だった。
夏休みが終わるまで延期で!! 強く深海展観覧を希望してるのは友人の方。相談して実際訪問したのは9月14日でした。

これさ、テレビで展覧会のCMをバンバン流してたし、BSプレミアムでは深海の特番を複数放送してたから客も多かったも模様です。
科博に到着したのが11時すぎ。入場制限してなかったので、会場はお客さんでいっぱいです。とてもじっくり見て回れません。
あ。トップ画像は記念撮影パネルです。科博の第一会場から第二会場への移動廊下にありました。
こんな、記念撮影小物も設置してあった。左の画像の宇宙人の目みたいなのがありますね。これがCMで登場してたデメニギスの頭部ですね。深海展で私が見たかったのもこのデメニギスです。透明な頭にでっかい目を持つ魚!みたいでしょっ!!期待しまくっての訪問でしたっ。

他にも見たい深海魚と、海洋堂のガチャポンの6種がぴったり重なってました。

世界の海洋堂の深海生物のカプセルフィギュアのクオリティをご覧ください。あれは何年前でしたかね?ロンドンの大英博物館へ行った時、売店に海洋堂製の大英博物館のフィギュアを売ってるのを見つけました。大分びっくりでした。さらにその価格がとても立派だったのを覚えてますよ。ンなことはどうでもいい。
ともかく、すごい人数の観客の頭越しに、目的の深海生物の標本を探しました。ところがぁ〜〜!!
 
あれ??これ、本当にフィギュアになってたクロカムリクラゲなの??うん、深海展のチラシにも載ってた赤と青の三角のアポロみたいなあの!!
なんか、思ってたのと全然違うっ!
もうだいたいこのへんで嫌な予感が確信に変わりつつありましたが。そう判断するのはまだ早いっ。次!次はもっとこう〜〜!!
 
デメニギスさんですっ!これっ!!ホンマにテレビCMで優雅に暗い深海を泳いでたSFっぽい魚なのっ??
深海魚は標本になるとまるでゾンビでした〜〜。がっくし〜。
ちなみに、実物のデメニギスさんは食卓にのぼるアジと同じくらいの大きさの魚です。もうね、神秘性なんか皆無じゃ!
せっかくなので、海洋堂さんがフィギュア化した深海生物の他の標本はこんな感じです。
チョウチンアンコウホウライエソ

ダイオウイカ(上段)ちなみに実物標本ではない。ダイオウイカさんはイカなので、実物標本はなんだろか?美しくない。洗濯機で洗ったゾンビ?前回の2013年の深海展では目玉でしたが。ちなみに、下段のサメは巨大鮫オンデンザメの実物標本です。アルコール漬けでなく、樹脂で固めてる感じの標本です。
ちなみに、ここはダイオウイカとオンデンザメの大きさに驚くところです。画像では分かりにくいのだけれど、よく見るとオンデンザメの向こう側に人影が写ってますね。
ダイオウグソクムシ(画像左の標本)
ではもう大分テンション下がってっるのですが、他の深海魚の標本もこんな感じです。

何つーの?干し魚にして更に漂白してアルコールに突っ込んだ感じ?もう展覧会に来る前にテレビで見た動く深海魚の映像が幻よう。く〜〜っ!!金返せ〜〜っ!!深海魚展てさ、入場券1600円もするんだよっ!しょぼい干物を見るために1600円も払ったって!!もう詐欺じゃん!!と。大分テンション下げて会場を進んでたらばッ!!

3.11東日本大震災で出来た深海の大亀裂のパネルがどど〜〜んっと!!実は会場には映像も流れてました。上の画像の左端にちょろっと写ってる青いのが画面です。映像は深海に長々と続く亀裂が不気味てした。このインパクトは相当なもの。これだけでも下がりきったテンションが急上昇。
なのにですね。

これ、何だと思います?
実は、深海の3.11の地震断層の亀裂があるのは、海面から富士山2つ分下にあるんですよ。つまり水深6889、5メートル!も下なんだよね。
さて、上の画像をもう一度見直してください。画像の上に赤色の船が写ってますね。これが調査船です。
ん?どゆこと??

さらに図解標本がこちら。地震が起きた海底までパイプを下ろして、海底のサンプルを回収してる所だったのです。
ええ〜〜〜っ!!研究者無茶しすぎ〜~っ!!
会場には実際に海底まで下ろしたパイプの一部(実物)や、調査船「ちきゅう」の甲板の作業風景1/1模型が再現されてました。
さらにさらにインパクトマックスの展示物がこちらです。
 
うっ!!興奮しすぎて携帯がブレてしまいました〜。ピンボケ〜っ!!
3.11東日本大震災の発生現場の深海の海底の実物ですっ。
パイプに詰まったまま。地層を剥がして標本にしたり、南極の氷をパイプで採取したままの標本を見たことあるんですが。実際のパイプで回収した海底の標本は、研究のためあちこち抜き取ってました。巨大地震発生のメカニズムはテレビでCGアニメを見たことあったけども、実物の地層を回収して理論を実物で裏打ちしてたのね。
なんか、1600円の入場料を支払ったの、支払い甲斐があったきわ。高額入場料も許す。しかし、お勉強好きの民族な日本の展覧会だから許される値段設定だと思うね。私の1600円が、これからの海洋調査の資金の一部に使われるならば〜〜。入場料は研究費の募金をしたと思おう!直接使い方が分かるって素敵〜〜。
これで満足しない客向けに、深海展はさらに深海と資源の調査コーナーへ。
 
日本は資源をほとんど輸入しています。でもさ、日本の海の底にはあれこれ次世代の資源が大量に眠ってるのです。未来にはこの資源を確実に安価に回収する技術が生まれるかもしれない。ってか、研究者と企業ががこれから頑張るんですね。これにも私の1600円は使われるんだろうか?(しつこいっ)期待しましょう〜!

最後に、深海調査の機器の展示が。上の画像はしんかい6500のコクピットです。何人乗りで海面下6500メートルまで往復何時間かかるんだろうか?お弁当は必要よね。研究者は地球の科学解明の為、この狭い空間で深海を目指すのです。

展覧会の終点にSHOPがありました。これが、もう!!す〜ぐ〜れ〜も〜の〜〜!!あんまりすごかったので、別記事立てして明日紹介します。

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