あられの日記

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起雲閣の洋館

2015年02月19日 00時36分29秒 | レトロ建築
熱海の名邸起雲閣の中の洋館です。
この建物は、2代目の持ち主根津嘉一郎により1931年(昭和6)に着工。1932年(昭和7)に完成しました。根津嘉一郎氏は、青山の根津美術館を造ったのと同じ人。

現在玉姫と呼ばれているこの部屋は、正面に暖炉があるヨーロッパのデザインを基本としていますが、折上格天井など日本の神社仏閣に見られる建築様式が用いられています。

また、「喜」の文字をデザインした中国風の彫刻や、シルクロード沿いで見られる唐草模様の彫刻で飾られています。
サンルーム

「玉姫」の部屋に隣接してあります。大きな窓とステンドグラスの天井。
色鮮やかなタイルの床。

アールデコのデザインを基調に作られてます。

サンルームは日光が部屋に多く入るように屋根もガラスで葺いてあります。
玉渓の間

ちょうどガイドさんが部屋の解説をしてました。
玉渓は中世英国のチューダー様式に名栗仕上げを取り入れたヨーロッパの山荘風の造りになっています。

名栗仕上げは、宮大工が木の表面を手斧(ちょうな)で仕上げる方法。削ってあるのでゴツゴツしてます。
暖炉の覆いはサンスクリット語の飾り。



暖炉には、火除けのサラマンダーが彫刻されています。

ガイドさんの説明を聞く人々。
サンルームのステンドグラス。

サンルームの外観。

起雲閣が斜面に建ってるので、外から見るとこんな感じです。

上の画像の建物右側が玉渓の間。左側がサンルーム。玉姫の間はサンルームの奥にあります。

ちなみに既出のレトロ建築の記事で、折上格天井の部屋はいくつか紹介してます。
その中に一つ。三井財閥の屋敷がなぜ昭島に?(2014年2月4日)の記事こちらに旧三井家拝島別邸の応接室の折上格天井の画像があります。



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