あられの日記

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起雲閣にはもう一部屋

2015年02月20日 03時12分48秒 | レトロ建築
起雲閣には、昨日紹介した豪華な洋館玉姫・玉渓・サンルームの間の他に、もう一つ豪華な洋館があります。
トップ画像がもう一つの豪華な洋館、金剛の間です。
この建物は根津嘉一郎により、1928年(昭和3)に着工。翌1929(昭和4)に完成しました。
その後、何度か改築されてます。1989年の改築で、ローマ風風呂の向き90度変えられてます。建築当時は独立した建物で、部屋の入口あたり、石張りの廊下部分が玄関でした。

このローマ風浴室を私はすんごく楽しみに起雲閣に来たのですが…。
ローマ風浴室は、平成27年2月1日から3月末日まで改修工事を実施中で、見学出来ません。
ちなみに、トップ画像中央奥に細い縦型のローマ風浴室へ続く扉が写ってます。現在ローマ風浴室を見ることも出来ません。
ガガ~~ンっ!!何てこった~~ぁ…
よって上の画像は入口に貼ってあった説明板のもの。ううっ。この壁の向こうにローマ風呂があるのに…。
諦めきれず、外から見えないのか?と庭に回ってみたけど、こんな感じでした。
そりゃそうですね。仮にもお風呂ですから、外から見えちゃいかんよな。

金剛の間にもサンルームぽい小部屋がついてます。サンルームというには小部屋の向きが狭い面しか庭に接してないんですが、造りはサンルームっぽい。あ。金剛の間にはガイドさんがいなかったので、私の感想ですが。

サンルームの床です。タイル張りです。建築当時は金剛の間のすべての床がサンルームと同じタイル張りでした。
現在の金剛の間は、部屋の雰囲気にあったじゅうたんが敷かれてます。
蝶番がドアノブなどの建具家具は建築当時のもの。素敵だと思ったのに、廊下側はちと暗かったので撮影を見送ってしました。

これは…。なんちゃってステンドグラス??光が通ってないよ?

金剛の間の暖炉です。草花の模様かな?何気にハートや菱形にも見えるな。
さて。
昨日紹介した玉姫・玉渓の間と、金剛の間の間には、旅館時代は客室だった3つの部屋を使い、旅館時代に宿泊した文豪の資料展示がありました。

尾崎紅葉部屋です。熱海が舞台の金色夜叉の作者です。
山本有三・志賀直哉・谷崎潤一郎・武田泰淳などの文豪も宿泊客だったとか。
 
こちら谷崎潤一郎作の来宮神社を詠んだ詩。
旅館時代の大浴室。
こちらの湯船からは普通に庭が見えますね。

大浴場の湯船はこれ、よく見たら大谷石製じゃないのかな?…大谷石、保温性よかったんだろうか?
最後に公開されているのは和館「孔雀」の間です。

この建物は、1918(大正7)年に着工し、翌1919(大正8)に完成した内田信也の別荘の一部です。
当時は現在の喫茶室をはさんで和館「麒麟」の隣に建ってましたが、1953(昭和28)年、旅館として客室と宴会場を増設するにあたって、敷地内で移築され、現在の場所に変わりました。

回廊と和館「孔雀」を繋ぐ通路は、細い細い小川が造られてます。石大好きの根津さんの好みかしら?
孔雀の間の玄関から見た畳廊下です。やはり幅が広いです。床の間と付け書院のある座敷の周りを取り囲むように畳み廊下が配されてます。



和館「麒麟」と同様、窓ガラスや障子など建具のほとんどは建築当時の物。
和館「孔雀」の外観はこんな感じ。

移築した時に建物の向きが変わった模様です。だってさ、昼間なのに窓の外が暗いからさ~。

ちょっと昔の人って部屋の日当りにすんごくこだわるよね?この部屋の向きはないわあ~…。窓の景色がわくわくしないもの。

でも孔雀から庭へ降りれるように2つ大きな石が置いてあるんだけど、この石が凄いんだ。画像では分からないかもしれないけど、赤色がちらほら見えててとっても地味派手!この石は他で見た事ないや。石が濡れるとどんな感じになるのかな?
最後に庭を見学。

池が配されてます。池のそばに切り出してから搬入に2ヶ月かけた根津の大石と呼ばれる大きな石がありました。これも撮影したのですが、当日の太陽の日差しがくっきりはっきりでして、石は真っ黒にしか写らなかった!撮影失敗です。

起雲閣さんに約1時間。12時34分まで滞在。
訪問した2015年2月11日は、梅の花の無料プレゼントがありました。

香りのいい白梅は、しばらくの間我が家の食卓で春を演出してくれました。

次の目的は、糸川さくら祭です。
え~と?
…駐車場から入って来たから道が分からん。もっぺん起雲閣さんに戻って受付で行き方を尋ねたら、地図をいただきました。え~と??
もっぺん坂を上がるのか…。

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