あられの日記

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鉄筋コンクリートなのに木貼りの天井?

2013年11月06日 05時38分35秒 | レトロ建築
前田家の2階へ移動しました。

階段には大きなステンドクラスの窓があります。デザインはこれ1階の暖炉横のイングルネックのステンドグラスと同じ。色味も同じ。
さてここでトップ画像。
主人の書斎です。書斎へは現在入れません。
ボランティア「書斎には他の部屋と決定的に違う場所があります。分かりますか?」
ん~?大きな書斎机かな~??
答えは天井です。
見て下さい。全面木の天井なんですよ。やっぱ、日本人は木に囲まれてた方が安心するんでしょうね。
ボランティア「はい。ここで回れ右。これは何でしょうか?」

ん~??奥行きのない空間がぽっかり??何コレ??
ボランティア「実は掛け軸を飾る空間でして、3本かけれるんですよ~」
洋館に似合う掛け軸か…。柄を選びそうな。どんな軸がかけられてたのか?興味ありますねえ。確認したら、釘が3本打ってありました。

書斎の隣は長女の部屋となっています。

私「バルコニーに出られないんですね?」
ボランティア「ここはバルコニーではなく、玄関の天井部分です。とはいえ、かつてはテーブルと椅子を置いて、ちょくちょく外に出てらしたとか」
やっぱなあ~。誘われる空間だよな。お嬢様がスカートをからげて窓を飛び出してたのかと思うと心踊るものがあるよな。
とはいえ、長女の誕生が大正15年。屋敷が出来たのが、昭和4年。利為公がなくなったのが昭和17年。その後相続税が払えず売却されたから、お嬢様が出入りしてたのは幼い頃ですよね~。

ボランティア「こちら奥、赤じゅうたんの先が使用人区画。手前のアーチと奥のアーチの2連がここにもあります。

上の画像は階段を上がった空間。
ボランティア「照明は3つ、似たようなデザインでありながら、少しづつ違えてあります」
上の画像右手に書庫としてデザインされた部屋があります。書棚も壁面に作られたのですが、作ってる最中に次女が出来まして、次女の部屋とされました。
…せ・狭いっ!!ここって長女の部屋の半分もないような…。

ボランティア「こちらは床の寄木細工がよく残ってます。カーベットも貼ってないので、よく見えますね。」

次女の部屋にもまた暖炉が。
暖炉全面を覆うカバーの意匠は前田の梅。こちらの暖炉は彩色陶器。
ボランティア「私、このお部屋の照明デザインが一番好きなんですよ。真ん中が仏塔の水煙みたいですよね」

素敵でしょ?
確かに。
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コメント
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