高尾山などの「寅太の山野草」

中越地震で被災した小千谷市と長岡市にある戊辰史跡の復興を応援しています。
山野草を中心にしたブログです。

ザゼンソウ

2008-02-18 09:48:46 | 山野草
何とも奇妙な形をしている。同じサトイモ科のミズバショウが白い可憐な花で“夢見て咲いている”ともてはやされるのに、ザゼンソウは似た花の形はしているが、赤茶色の色からあまり注目されない。
各地のミズバショウの自生地には出かけたが、ザゼンソウが咲いていた記憶はない。
先日訪れた都立薬用植物園の庭の鉢の中で花が咲きかけていた。

 
(右は自生地で撮った友人の画像)

座禅草/サトイモ科/ザゼンソウ属。
山野の湿地に生えるサトイモ科の多年草。花を達磨大師の座禅する姿に見立てて、ダルマソウ(達磨草)とも呼ぶ。
葉の展開する前に花が咲くが、大きな花弁状のものは包葉の変化した仏焔苞で、この仏焔苞の中に小さな花をたくさんつけた肉穂花序がある。
名前の由来:上人が座禅を組んでいる姿に似ていることからこの名がついた。
花期4~6月。
(都立薬用植物園)
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早春の花物盆栽展

2008-02-17 12:46:29 | 四季

盆栽を勉強したこともないので多くを語れないが、大きくは松柏盆栽(しょうはくぼんさい)と雑木盆栽(ぞうきぼんさい)に分けられ、雑木盆栽はさらに葉物盆栽(はものぼんさい)、花物盆栽(はなものぼんさい)、実物盆栽(みものぼんさい)、草物盆栽(くさものぼんさい)に細分化されるようである。
今回、国立昭和記念公園で開催されているのは、早春の季節に相応しい花物盆栽が中心である。
松柏盆栽は松や真柏のような常緑針葉樹の盆栽で、派手さはないが盆栽の主流である。
葉物盆栽はブナ、カエデ、ケヤキなどの落葉樹が中心で、1年を通じて葉の変化を楽しむ。
花物盆栽はウメ、ボケ、サツキなど開花した花の観賞を主眼においている。
実物盆栽はマユミ、ウメモドキ、クチナシなどで、実をつけた時が一番観賞価値が上がるもの。
そして草物盆栽は山野草や小物の木を鉢に植え、自然の風趣を楽しむ盆栽である。


(花物盆栽:カンザクラ)

  
(入口の盆栽展の案内)     (草物盆栽:フクジュソウ)

  
(エゾマツ:推定樹齢300年) (クチナシ:推定樹齢50年)

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ハナカンザシ

2008-02-16 13:25:11 | 山野草
この季節に鉢いっぱいの可憐な花を咲かせるのは、クモマソウ(雲間草)とハナカンザシ(花簪)ではないか。
この簪の文字は長い人生で一度も書いたことがなく、ここはパソコンの変換頼みである。
白い花と赤いつぼみが可愛らしく、名前も見ての通り黒髪に飾りたくなる花で、よくハナカンザシの名前が残っていたと感心する。

花簪/キク科/ローダンセ属。
オーストラリア原産のキク科の多年草。暑さ寒さに弱いので日本では秋蒔きの一年草として扱われる。基部から多数の枝を出し、その先端に花を一つつけるかせる。つぼみは赤みがかった色をしているが、次第に白色に変化し、黄色のおしべが目立つ花を咲かせる。
花期:3~5月。
(多摩丘陵)
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ウンナンサクラソウ

2008-02-15 10:45:07 | 山野草
園芸店で最近よく見かけるサクラソウの仲間にウンナンサクラソウ(雲南桜草)がある。
サクラソウよりに比べると花はやや大きく、色もすこし薄い桃色である。
優しい色合いの綺麗な花で、これから人気がでてきそうである。

雲南桜草/サクラソウ科/プリムラ属。
中国雲南省原産のサクラソウ科の多年草。
草丈は約40cmほどで葉や茎は柔かい毛に覆われ、葉には羽状の切り込みがある。葉の中から長い花茎を伸ばし、淡桃色の花をたくさん咲かせる。
名前の由来:中国雲南省原産のサクラソウからこの名がついた。
花期2~4月。
(多摩丘陵)
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イワヤツデ

2008-02-14 11:46:23 | 山野草
国立昭和記念公園に盆栽園があるが、この中で2週間ほど春の花物盆栽展が開催されている。
ウメやボケなどの早春に花を咲かせる樹木と一緒に、春の山野草の寄植えも展示されていた。
イワヤツデもその中の一つで、古木の根のような太い根茎からでた花茎の先端に白い花が咲き始めたところである。
優雅な花からタンチョウソウ(丹頂草)の名前で知られている。
盆栽は樹木と鉢の調和が、人と着物の関係のように大事なので、あえて鉢も画像の中に入れている。

 

岩八手/ユキノシタ科/イワヤツデ属。
中国や朝鮮半島を原産地とする多年草。花柄を伸ばし白い花をつけることから別名タンチョウ(丹頂草)。
春になると根茎から葉と花茎を出し、花茎の先端には白い花が集散状につける。
名前の由来:岩場に生え、葉がヤツデの葉に似ていることからこの名が付いた。
花期3~5月。
(国立昭和記念公園)
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マツユキソウ

2008-02-13 09:58:15 | 山野草
盆栽展が開かれているとのことで、久しぶりに国立昭和記念公園を訪れた。
園内は数日前の雪が少し残っていたが、通路の雪はすでに消えていた。
雪の中をカメラマンが何かを撮っているので、良く見ると雪の間にマツユキソウ(待雪草)が顔を出している。この時期に相応しい雪とマツユキソウの願ってもない組み合わせである。
この美しい和名のマツユキソウよりも、スノードロップの名前がよく知られている。「ドロップ」は16~17世紀のヨーロッパ女性が付けた耳飾のことで、この花が耳飾に似ていたことに由来するという。
似た花にスズランズイセン(スノーフレーク)がありよく間違われる。スズランズイセンは1本の茎に複数個の花を付け、花弁の先端が少し緑色をしている。

 
(昭和記念公園のマツユキソウ)

待雪草/ヒガンバナ科/マツユキソウ属。
南欧原産の球根を持った多年草。別名スノードロップ、ユキノハナ(雪の花)、ユキノシズク(雪の雫)。 有毒植物。
花は1本の茎に一つ、雫のような白い可憐な花を吊り下げる。
名前の由来:春早く、雪のあるころから咲くのでこの名が付いた。
花期:2~3月。
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カカオの実

2008-02-12 10:39:02 | 樹木
一年に1回の行事を前にして一昨日はカカオの花を紹介したが、昨日はカカオの実のなっている木に出合った。
久しぶりに国立昭和記念公園を散歩したが、足を延ばしたついでに都立薬草園に寄った。
そこの温室の中にカカオの立派な実がなっていた。白いちっぽけな花から想像できないような、15~20cmの少しチョコレート色をした大きな果実が、花と同じように幹から直接ぶら下がっていた。

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ゴエテア・ストリクティフロラ

2008-02-11 08:36:22 | 樹木
この樹木も木の幹に直接花をつけている幹生花で、名前は何とも長くて覚えられようにない。
学名は Goethea strictifloraはドイツの詩人であり植物学者であったゲーテGoetheに因んで名付けられたという。

アオイ科/ゴエテア属。
ブラジル原産の常緑低木。高さ4m程の常緑樹で葉は互生し葉脈がはっきりした楕円形で縁には鋸歯がある。
花は橙赤色で花弁に見えるのは副萼片である。
(神奈川県立相模原公園)
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カカオ

2008-02-10 11:15:18 | 樹木
今年もチョコレートの季節がやってきた。このチョコレートの原料になるのがカカオの種子である。カカオを栽培食物としたのは南米のマヤ文明で、15世紀の初めにコロンブスが持ち帰ったという。
相模原公園の温室にココアの樹木があり、最初は気づかなかったが、良く見ると白い花が幹に直接咲いていた。みなさんも上の写真から花を探してみて下さい。
これからはチョコレートを口にする時には、この一風変わった花を思い出すだろう。

アオギリ科/カカオ属。
熱帯アメリカ原産のアオギリ科の常緑樹。別名カカオノキ、ココアノキ。
高さ5~10m、葉は長さ25cm位の長楕円形で互生する。
白色の花は直径1.5cm位で花弁は5枚、萼は紅紫色で、幹や太い枝に直接つく。果実は長さ10cm位で長楕円形で中に種子があり、これに砂糖、ミルク、香料を加えて練るとチョコレートになる。
(神奈川県立相模原公園)
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エスキナンサス

2008-02-09 11:47:13 | 山野草
イワタバコ科の分類は難しく、その中のエスキナンサスもどれだけ種類があるのか良くわからない。
表示はエスキナンサスになっているが、花の形の違うものもあり、初心者泣かせである。
この変わった花が咲くエスキナンサスは、エスキナンサス・ラディカンスというようである。

イワタバコ科/エスキナンサス属。
東南アジア原産の常緑小低木。
葉は楕円形の多肉質で対生し、細い茎は下垂してその先端に多数の花をつける。花は赤紅色の細長い筒状で、濃紫色の萼筒から突き出るようにして咲く。
花期6~8月。
(神奈川県立相模原公園)
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