高尾山などの「寅太の山野草」

中越地震で被災した小千谷市と長岡市にある戊辰史跡の復興を応援しています。
山野草を中心にしたブログです。

ぶらりと高尾へ・初夏の草花(その3)

2012-07-08 00:13:53 | ぶらりと高尾山
(つづき)
シリーズも3回目となると、単なる画像を羅列するだけではもの足りません。今回は今たくさん花が咲いています、マタタビ(木天蓼)に焦点を当ててみました。マタタビは雌雄異株(しゆういしゅ)で、あのドングリ型の実は雄株にはなりません。紛らわしいのは図鑑でも、雄花と両性花があるとするものと、雄花、雌花と両性花があるとするものです。
寅太が結論を出すには、あまりにも知識が不足しています。そこで多くの読者が認めているWikipediaの、「雄株には雄蕊だけを持つ雄花を、両性株には雄蕊と雌蕊を持った両性花を着ける。花弁のない雌蕊だけの雌花を着ける雌株もある」を信じることにします。


(雄蕊だけの雄花)

 
(雄蕊と雌蕊を持つ両性花) (右下が雌蕊だけの雌花か?)

マタタビの木をよく観察すると、雌蕊だけの花がよく見つかります。でもたいていは花弁と雄蕊が落ちた両性花が多いようです。最初からこの姿だったら雌花なのでしょう。
次にごつごつした実の虫こぶ(虫えい)をよくみます。これは雄花が蕾のうちに中に虫が入ることによりできます。すなわち雄株にも実?がなり、これを加工したのがマタタビ酒です。

 
(雄花と左が虫こぶ)         (正常果と虫こぶ)

 
(美人くらべ、銀麗花vs白舞子)

 
  (サワギク)               (テイカカズラ)

 
 (ネジバナの群生)          (ヨウラクランの実)

(高尾)        (つづく)

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6 コメント

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マタタビは甘い (信徳)
2012-07-08 00:32:47
「雄株にも実がなる」との珍しい現象、これは新しい発見では有りませんか?発見と言うより新説かな?マタタビの葉が白いのはハンゲショウの白いのと同じでしょうか?ハンゲショウは葉の裏は白くないですがマタタビは?ハンゲショウは花が終わると白い物が無くなりますがマタタビは?興味尽きないマタタビです。熟れると甘いですね。
化粧も若いうち (寅太)
2012-07-08 05:50:02
信徳さん、おはようございます。
人間の世界でもオカマやニューハーフがいますから、植物も雄株に実がなってもおかしくはないのでしょう。
でもいつも思うのですが、雄花は花の後は落ちるのですが、実が付くと落ちないのですね。
ハンゲショウもマタタビも白くなって虫を呼ぶのでしょうから、花の時期が過ぎれば、お化粧は不要です。
蜂や蝶は上からきます、蟻ん子はこなくて良いのでしょう。
マタタビもハンゲショウも、青春が過ぎれば、化粧はしなくなります。
でも寅が0時13分に載せて、0時32分にコメントは早すぎない。
これでは寝てる時間もありません。
マタタビ (sakurasou)
2012-07-08 12:02:20
先日歩いた場所でマタタビの「花も葉もきれいだな~」と思いながら撮りました。近くで葉が違うと思いながら良く似たサルナシの花と混同しながら、パチパチ撮ってきました。秋になったら両方の実が実っていたら面白いかな。
サルナシは少ない (寅太)
2012-07-08 13:14:50
sakurasouさん、こんにちは。
マタタビはたくさんありますが、サルナシは少ないと思います。
もっとも目立つのはマタタビの白い葉の作戦勝ちでしょう。
ちゃんと雌花か中性花を確認しましたね。
虫こぶはマタタビが熟する前に落ちます。
Unknown (himekyon)
2012-07-08 20:09:39
先日ヒントを教えていただいて、先日の東京都西部地区でマタタビをみたら、なるほど、花の中が違ってました。
まだ詳しく見てないのですが、よくみることにします。
あの虫コブは花の蕾のうちにできてしまうのですか、あの細長い実に虫が入ってゴツゴツになるのかと思っていました。

ドングリとかぼちゃ (寅太)
2012-07-09 05:06:16
himekyonさん、おはようございます。
誰もがドングリに虫が入りかぼちゃになると思いますよね。
でも雄株にかぼちゃ形が多いんです。
2段目の右の画像の雌花らしいのに、雄蕊が引っかかっています。
これは両性花の花弁と雄蕊が落ちたとみるべきでしょうね。
3段目の正常果とかぼちゃの組み合わせは今後の研究課題です。
ドングリ型は熟すと食べられ、また旅(マタタビ)がしたくなる。
かぼちゃ型は酒に漬ければマタタビ酒、乾燥させてかこうすれば生薬の木天蓼になるのです。
生薬の場合は木天蓼をマタタビとは読まず、てんもくりょうと読むんですよね。
100gr2000円位ですから、結構高い価格です。

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