きょうはオオオサラン(大筬蘭)の名前の由来に因む、オサラン(筬蘭)を取り上げる。偽球茎が機織りの筬(おさ)のように整然と並んでいることからきている。
織物は経糸(たていと:縦糸)に、緯糸(よこいと:横糸)を交差させて作ることは誰でも知っている。経糸を横幅どおりに配置させ櫛の目が並んだような形をしたものが筬(おさ)で、緯糸を杼(ひ)という道具で通す。杼は流線型をした舟の形をしたもので、シャトルや梭(おさ)とも呼ばれ、機織の大事な道具で目にしたこともあろう。
布を織る機械が織機(しょっき:おりきともいう)で、簡単に機(はた)ということもある。
オサランはいつもの山野草業者が展示していたもので、多摩丘陵や高尾山には自生していない。
本州の温暖地から四国、九州、沖縄などに自生する着生蘭。
偽球茎の先端に葉を2枚付け、花茎の先にクリーム色の花を1~2個横向きに咲かせる。冬場には葉は落ちる。
名前の由来:偽球茎が並んでいるのを、機織りの筬(おさ)に見立てこの名が付いた。
花期6~7月。
(多摩丘陵)
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見てみたいと思う花ですが、「織」に関連した花なのでなかなか出会えないのでしょうね。
私もこれからは家で、伏し目になるように努力いたします。
でも上品と言われるかな。
奥さん吊目おやじ伏し目
根までは見ていませんが、エビネと同じようなんでしょうか。
花から筬の感じはありません。
筬になったり、海老になったり
こんど織物のお祝いに、オサランを贈って上げてはいかがでしょう。
でも関東で育つのか、前もって調べることも必要でしょうか。
織姫のご褒美に