山野草の栽培農園に、ノコギリソウやヤマノコギリソウと違う小型のノコギリソウ(鋸草)があった。花の色は日本種には珍しいうすいピンク色である。
家に帰って調べると、礼文島や利尻島に生えているシュムシュノコギリソウ(占守鋸草)であった。
先日の洞爺湖サミットで、日本は北方四島と竹島の領土権の文書化に苦労した。
歯舞、色丹、国後、択捉の北方四島は、日本古来の領土としてロシアに返還を要求しているのでよく知られている。
それより北にある千島列島は、かの榎本武揚がロシアと締結した樺太千島交換条約で、日本は南樺太を手放すことで日本の領土となったが、太平洋戦争で貴重な領土を失ってしまった。
列島の最北の島とカムチャッカ半島との間には千島海峡があるが、この列島の最後の島が占守島(シュムシュ島)で、シュムシュノコギリソウの自生する島である。
山野草の名前一つにしても、日本の歴史が隠れていて面白い。 占守鋸草/キク科/ノコギリソウ属。
北千島シュムシュ島を原産地とする多年草。
草丈は低く葉は羽状に切れ込み、薄ピンク色の花はノコギリソウの仲間では大きい。
名前の由来:ノコギリソウの仲間で、原産地のシュムシュ島の名前を付けた。
花期7~8月。
(山野草の栽培農園)
【山野草の索引(2)へ】
家に帰って調べると、礼文島や利尻島に生えているシュムシュノコギリソウ(占守鋸草)であった。
先日の洞爺湖サミットで、日本は北方四島と竹島の領土権の文書化に苦労した。
歯舞、色丹、国後、択捉の北方四島は、日本古来の領土としてロシアに返還を要求しているのでよく知られている。
それより北にある千島列島は、かの榎本武揚がロシアと締結した樺太千島交換条約で、日本は南樺太を手放すことで日本の領土となったが、太平洋戦争で貴重な領土を失ってしまった。
列島の最北の島とカムチャッカ半島との間には千島海峡があるが、この列島の最後の島が占守島(シュムシュ島)で、シュムシュノコギリソウの自生する島である。
山野草の名前一つにしても、日本の歴史が隠れていて面白い。 占守鋸草/キク科/ノコギリソウ属。
北千島シュムシュ島を原産地とする多年草。
草丈は低く葉は羽状に切れ込み、薄ピンク色の花はノコギリソウの仲間では大きい。
名前の由来:ノコギリソウの仲間で、原産地のシュムシュ島の名前を付けた。
花期7~8月。
(山野草の栽培農園)
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センシュでパソコンを開くと占守が出てきます。
シュムシュ島といいシュムシュノコギリソウといい、ホンマの初見です。勉強不足、反省です。
占守島には終戦後の8月18日にロシア軍が上陸し、日本の守備隊と戦闘になったようです。
アイヌ民族が住んだこともあるようで、シュムシュはアイヌ語なのでしょうが、どんな意味があるのでしょう。
ここまで日本の領土とするのは難しいでしょうが、北方四島は返還して欲しいですね。
こんな植物が出てこなければ、シュムシュなんか知りません。
でもロシア軍と日本領土のこの島で戦いがあったとすれば、日本人として沖縄と同じように記憶に留めておかなければならない島なんでしょうね。
家と家との堺はどちらの塀をたてるかも大変ですね。
わが家は狭い土地なのに、境はそれぞれが塀を建て二重になっています。