秋生のEtude

音楽も映画も舞台も大好き!トキメキと感動を求めて、思い立ったらGO!
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2006『エリザベート』~武田トート

2006年05月13日 22時01分52秒 | 『エリザベート』
風邪をひいて節々が痛み、喉もひりひり、それでも行き先が日生劇場、となると“しゃきーっと”するのはなぜでしょう?(もしかして、風邪以上に悪い病気か
学校から帰る娘その2を待って、いざ!!

劇場のロビーで、親子でおにぎりをパクついていると、そこへ、お友達の目黒加奈子さんが!
・・・やっぱり、ご縁があるのね、私たち。やはり、ここはひとつ、ぜひ息子のヨ・・・あわわわ、冗談です(笑)
「今日は?」と加奈子さんにお聞きすると、なんと!!彼女は本日、1階A列席。ええっ~!?最前列!?・・・私たちは、といえば2階I列席(しかも限りなく端席)・・・劇場の最後列だよ、トホホ。
というわけで、席に座ってみると、ああ、すっごい後ろ。もちろんその後ろには席はない。
彼女は手を伸ばしたら、舞台が届きそうなんだろうな~
私は手を伸ばしたら、天井に届きそうだよ、マジで
・・・天国と地獄の差だなあ、などと意味もなくつぶやきながら、幕が開きました。


2006・5・12(金)ソワレ 18:30 日生劇場


エリザベート       一路真輝 
トート            武田真治
フランツ・ヨーゼフ     石川 禅
ルキーニ         高嶋政宏 
ルドルフ          浦井健治
ゾフィー          寿ひずる
マックス         村井国夫 


2006年『エリザベート』・・・本日、My初日にしてMy楽、はい、1回限りのワン・ナイト・ショー!です。
そして、はっきり言って今夜は『エリザ』ではなく“新・武田トート”を観に来ました。したがって以下、武田トート重視の、ひたすら邪な観劇記になっております。主観および、いささか偏愛に満ちた感想になると思います。

いつものように、ルキーニが吊るされ、「なぜだ!?」詰問の声から始まる『エリザベート』。
ぞわぞわぞわ~~ああ~~きたきたきた!!ああぁ~~見続けた『エリザ』だわ~~と、舞台の全面からよみがえる死者たち。今日もTDの左右対称のコントラストが美しい~!
・・・そして、あの見慣れたゴンドラから降臨する、新・武田トート!!

♪天っ使の歌はぁ~~喜びぃ~~
上手い!・・・なかなかお上手です。さすがに楽器をたしなむ方は、音感がいい!?
しかも、なにげに声が若いわ。内野トートとも、山口トートともちがう!!
そしてゴンドラから降り立った、トート閣下・・・ビジュアルもなかなかう~~ん、遠目でも若さがムンムン。フレッシュ!!です。♪瞳はアーモンドで、青白いくちびる・・・まさに、もぎたてのフルーツ!?・・・でもって・・・なんか、かわいい。サイズが・・・
みんなの中へ進んでいくトート。うわあぁぁ~埋もれてるよ~でも、そこは黄泉の帝王(見習い?)そこはかとなく存在感がちがいます?ちゃんと、わかりましたよ。はい。(よかった、よかったとなぜかほっとする私)

その後の、木から落ちたシシィとの出会い。
TDに囲まれて、紫のシルエットから始まるこの場面、上背のあるTDたちの中央にお立ちになるんですが、あれって・・・私はたまたま2階の上~の方から見てるので見えたけど1階席の方からは見えたの?・・・埋もれてました。
TDの間から登場の武田トート、その全容が明らかになると、想定していた通りの超厚底ブーツです。で、脚が細い。しかも白い胸が丸見え、きゃ~~!超肌蹴て十字のクロスがくっきり、はっきり。ア、アブナイ・・・
髪は前だけ黒い?後ろは銀髪?狼ヘア風で、ところどころ赤いメッシュ?
しかもなんとなくフロント・トップは立ってて、ちょっとリーゼントのようにも見える。きゃあ~不良~~っ!?
・・・そう、シシィへの恋の戸惑いを歌う「愛と死の輪舞」
私には、うり子さんがおっしゃっていた、“年上のおねいさんをカツアゲするヤンキートート”というのが一番ぴったりに見えてしまい・・・
いえ、さすがにカツアゲはしませんが(そんなことしたら、話がちがってくるよ)TD率いる悪のリーダー、ヤンキー武田トートが、思いもかけず、いいとこのシシィお嬢さまに一目ぼれしちゃって、
(以下、副音声妄想バージョン)「・・・やばいぜ、オレ様としたことが、あんな女に・・・冗談じゃないぜ、マジかよ・・・」
と、恋に落ちていくかのように見えて仕方なかったのです(おいおい
だって~その後の、結婚式での♪あなたの愛をめぐって~
・・・そこも、階段にドワッと脚を広げて腰掛けちゃって・・・これってどこでも座り込む今どきのヤンキーの兄ちゃんと同じだよ・・・
う~~ん、「若さ強調路線」!?ハイティーン・ブギか?(トシがばれるよ・・・)
それにとにかく動きが激しい。身振り手振り、常にちょこまかと。若いなぁ~と思わずにいられません。それによく笑ってます。あんまり意味もなく。うれしそう。でも、ちょっとキレてそうで、こわい・・・

もう、そこから先は、若く燃えるような情熱?か、それとも欲しいおもちゃを手に入れるまではという駄々っ子のような執念か、ヤンキー武田トートの暴挙は止まりません。
あの手、この手、何でもあり?
スケスケの黒のシースルーで誘ってみたり、ドクトルに変装して強引にシシィを襲おうとしてみたり・・・反則です(笑)
とにかく、衣装はいっぱいお持ちのようで。ヤンキーといえども、実は実家は裕福なおうちで、放蕩ついでに黄泉の国まで来て、帝王見習中なのかしら!?・・・などと、つい別バージョンを想像したくなる・・・
その他、ウイーンのカフェでは短めの赤いコート(帽子つき)。白のヒラヒラのブラウスもお目見え。アミアミの素肌じか着、ってのもあり。きゃあ~~!!近くなら乳○まで見えてる?

「最後のダンス」は内野トート系の、ロック調でした。シャウトあり、ファンキーな箇所もあり。聴かせてくれました。・・・ああ、やっぱり若いわね~

そして、注目のルドルフとの「闇が広がる」・・・その身長差を厚底ブーツだけで乗り切れるとは思えなかったので、ドキドキしていました。(いつもはもっとちがう意味でドキドキしてるんだけどね)
まずは、よかった~梯子じゃなく、棒からスル~っと降りてきてくれたよ。そうよ、若いんだから、それくらいは・・・ねえっ?
で、ルドルフとの絡みは、・・・あんまり・・・ない。とにかく離れた場所で歌ってました。そして、やっと接近、おお~!手を取ったぁ~!
と、思いきや、ルドルフがトートの膝にハッシッとすがって座りこみ、その後も主要場面ではルドルフはトートより前方で膝まづいています。
う~~ん!遠近法の有効活用と適度な距離を置くことで、それとはわからせない見事な手法!?なじみの難波ウォーク?もなしです。(ちょっとさびしい)
♪王座にぃ~座るんだぁ~~の後は、「うわっはぁっはぁっ・・・」といきなり高らかにお笑いになられて、ちょっとびっくり!
そして、ラストの♪皇帝ルドルフは~立ち上がるぅ~~は、あれ?いつもと立ち位置が逆で、トートがルドルフの前に立って、ルドルフの頭を後ろ手で、抱くようにしてポーズ。それなりに決まってました。すごい、創意工夫だ・・・。
シシィとのツーショットも、とりあえずは一段高い場所から。
並ぶ場面は決して、そばには立たず、適度な距離を保ち、どうしても接近する場面では常に相手は、軽くイナバウワァー状態。
たいへんだな・・・

マイヤーリンク・・・あっという間に、ガブッとルドルフにキスするヤンキー武田トート、なんか、食いついてる!?だって、口開けたままガバっと・・・うわっ!エロい・・・・
キスというより、獲物にかぶりつく毒蛇のようでした・・・
そういえば、武田トート、何かといえば相手を威圧するかのような、両手を広げて、襲い掛かるかのようなポーズが随所に・・・これって、コブラが獲物を狙うときみたいだ・・・(相手に自分を大きく見せる威嚇的ポーズ?)

し、しかも!・・・ルドルフに拳銃を握らせ、自殺させたあと、すっと自分のくちびるをぬぐって、ペっと唾を吐くのです。・・・「青くさい、つまらないものを、喰っちまったぜ・・・」って感じ?
わぁぁぁ~~っ!!なんて、なんてワルなのぉ~~!!
やっぱり、不良よ~~っ!!ヤンキーよ~~っ!!

(ここで、娘その2のツッコミが・・・「・・・そう熱くなるなよ、お母さん」)
(・・・はい、すみません。つい・・・

そして、「悪夢」バルコニーの上でうれしそうに指揮棒を振るヤンキー武田トート、うひゃひゃひゃ~~・・・笑いすぎです。なんかいけないクスリとか・・・まさか??と思ってしまうほど、アブナイ感じ。そのうち指揮棒も放り投げ・・・や、やばいです。イっちゃってます。(そういえば、昔TVドラマで見てた武田クンは、こんな役が多くて、しかも上手かったよ・・・)いや~ん、ナイフを持ってる姿がえらく“絵”になるわ・・・

ラストのシシィをやっと抱きしめる場面、えっ?えっ?頬だの、首筋だの、あちこちにキスしてません??きゃあ~~いいんでしょうか!?それって、うれしくってたまらず、若さに任せて暴走?それとも、やっと手に入れた年上のおねいさんに「子供じゃないぜ!」ってアピール?(最後まで、妄想バージョンは止まらず)シシィとの密着度が高くて、なんか・・・くちびるへのマジキスよりドキドキしたんですが。


なんでしょう、内野トートに最初に会った時ほどの衝撃は感じませんでしたが、そこそこ、惹かれるものはあります。
なんといっても、ちょっとドキドキします。次に何をする気だ、こいつ!?という期待感も。さすがフレッシュ!ですね。
またまた、一味ちがう『エリザ』を観たようです。
黄泉の帝王、いえ、まだやはり見習いですが(笑)斬新なトートでした。


カーテンコールは、後ろ手に深々と頭を下げる、武田トート、礼儀正しく、すごく素直そうないい青年で、とっても好感が持てました。
出来上がっているカンパニーに飛び込んで、ひとり、がんばってるんだもんね。
・・・これからも応援したいです。


一緒に観た娘その2、「小池さんの選択ってすごい」(おい!それって、ほめてんの?)

(武田トート以外の『エリザベート』の感想は、またのちほど・・・)

コメント (24)
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