私家版 宮城の野鳥フィールドノート since 1976

10月31日午後、まだ3羽しか見つけられなかったが、遠くばかり探していたら、かわいい顔で下にいるではないか。

2014年11月8日(土)白鳥地区・蕪栗沼

2014年11月11日 | 蕪栗沼・白鳥地区
■2014/11/8(土)14:11-16:48【天気】晴れ
【場所】蕪栗沼・白鳥地区
【種名】マガン、コハクチョウ、オオハクチョウ、マガモ、カルガモ、オナガガモ、トモエガモ♂1、コガモ、キジバト、アオサギ、ダイサギ、ヘラサギ成鳥1、オオバン、レンカク幼羽1、トビ、ノスリ、モズ、オナガ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ジョウビタキ、スズメ、ハクセキレイ、(12科23種)
【メモ】前日に情報をいただき、花巻での仕事を終えるとすぐに引き返して蕪栗沼にレンカクを見に行った。双眼鏡も持たずにカメラだけ持って、あたふたと土手を登ると、知り合いの方をはじめ4人ほど見ていた。場所を教えてもらうと比較的近くにいるのがわかった。とりあえず一安心。しかし、300mmではさすがに遠かった。土手を降りて、近寄ってくるのをじっと待っているとそれほど待たずにやってきた。オオバンより小さくずっとスマートで、ハスやヒシの葉枯の間を餌を探して、活発に動き回っている。見ているうちに2回ほど飛んだが、ふわふわという感じで、以外に面積が大きい長い翼だった。足は薄い暗色の黄緑色でどちらかというと緑色に近かったが、午後の斜光がたまに右側を向いた時あたるだけで暗く、コントラストが出ない。これが午前中ならもっと色が見えていたはずだと思ったが、とにかく教えてもらって見ることができただけでも満足だった。
 夕日を待ったが、陽が雲に入りかけ、ますます暗くなり、ヘラシギもそろそろ見に行かないといけない時間になったので、挨拶をして白鳥地区の南側に移動した。ヘラサギは例によってワイパーのように嘴を左右にはらいながら、餌を探していた。近くにそれまで背眠していた小型のカモがヘラサギに驚いてヘラサギの反対方向にゆっくり移動していたが、それはトモエガモの♂だった。
 その後、蕪栗沼へ落雁を見に行った。前船形山のちょうど上あたりに落陽があって、雲に入りながらも秋の光を放っている。望遠レンズで見ると、マガンの群れが見え、時間が経つに連れて、その数が増えてくる。蕪栗沼の岸近くのヨシワラだけが暗い中で逆光で白く輝いている。ノスリが飛び、向こう岸の高木に止まった。マガンの群れはどんどん多くなり、それとともに陽は落ちて雲は青暗くなる。きりもみ状態でマガンが落ちてくる。やがて次々にヨシワラの後ろに着水していく。すっかり暗くなり、マガンの声が大きくなり、例によって塒入り前、一斉に飛び立って何万という大群が暗い空を網を被せるように覆い、沼をぐるっとまわって、やがて静かになる。
とはいうもののまだまだ声は聞こえる。車に戻る途中、ギャーギャーというすごい大音量で鳴く鳥がヨシワラの中にいて、とてもびっくりした。あちらもびっくりしたろうが。
今日は諦めずに蕪栗に戻ってよかった。
【写真】
  
■田んぼのマガンの群れ/白鳥地区/レンカク
  
■レンカク/足がやはり長い。/レンカクとオオバン
  
■レンカク
  
■レンカクの飛翔/ヘラサギとトモエガモ。奥にマガモ。
  
  
  
■落雁


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