私家版 宮城の野鳥フィールドノート since 1976

ミフウズラペア。サンセットを見に行き、19:19撮影。f7.1、ISO400、1/50。♂♀まったりで、手持ち撮影。

2010年3月7日(日)羅臼~野付半島

2010年04月13日 | 北海道
■2010/3/7(日)8:00-10:15【天気】曇り 風強し
【場所】羅臼~野付半島
【種名】】ウミウ,ヒメウ,クロガモ,トビ,オジロワシ,オオワシ,チョウゲンボウ♀,オオセグロカモメ,シロカモメ,エゾアカゲラ,スズメ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(9科13種)
【メモ】シマフクロウを待っていた前夜,SNC(知床ネイチャークルーズ)から,早朝クルーズの集合時間が5時30分と宿の方に連絡があった。5時に起床して(写真をPCでチェックし,寝たのは3時近くだが),羅臼漁港に行った。野生動物写真家のI氏も一緒だ。もうお一方同宿の方で,この3人は「最悪グループ」(つまり流氷上のワシ見られない)とキャプテン長谷川に称されている。従って,結論から言えば,またしても流氷上のワシは見られない結果となり,帰りに港内外でトド1頭を見て,料金は返還されるということになった。夏に続いて2回目で,SNCの皆さんには本当に感謝している。今年の7月はやっと日程が合ってワイバードの船に乗れそうだが,9月の羅臼はトウゾクカモメ類が近いようで,これもいつか行ってみたい。冬は,ぜひ,ワシ船エバーグリーン号(今回はハシブトウミガラスエバーグリーンだったので)に乗りたいものだが,2月というのが仕事のかき入れ時なので難しいわけである。
 さて,船から下りて,鷲の宿に戻り,サンマ,納豆,生卵,その他けっこうたくさんのおかずでご飯を2杯おかわりし,御礼を申し上げて宿を出た。何しろ今日は,野付から山越えをして斜里町に行き,網走から女満別空港まで走らなければならない。あまりゆっくりしている時間はなかった。羅臼峠を越える前まで国道は海沿いに走っており,反対側の山のワシが止まりそうな木々も道路に比較的近いところにある。その中の一本に,オオワシとオジロワシが止まっていて,これはけっこう近かった。被写体が大きいのとEOS7Dの1800万画素+望遠1.6倍=640mm相当の効果で,これくらいの距離と被写体の大きさだとけっこう大きく写る。ワシ船だったらもっとすごいことになるが,これで十分だ。このオオワシというのが亜成鳥で,翼前縁の白い羽毛がまだ生えそろっていない。しかし,オオワシとしての迫力は十分過ぎるくらいあった。
 この2羽を見てそれなりに満足し,野付半島に向かった。夏の風景をモノクロにすれば,今見ている景色もそう変わりはないが,何しろ違うのは,国後島まで続く海だ。離れ氷や流れ氷が国後まで浮かんで海面が小刻みに揺れている。この風景を背景にオジロワシやオオワシが飛ぶ。ネイチャーセンターで一休みし,鳥情報をいろいろ教えてもらい,ポイントに一応行ってみたが,特に何も見つけられなかった。しかし,海辺でトドらしい海獣の死骸を食べているカラスたちや,カモメ,そこから少し離れたところにいたオオワシやオジロワシを眺め,また,薄氷がさざめく海を見て満足して野付半島を後にした。
 しかし,これからが行く野付国道・斜里国道の244号線と根北峠越えはなかなか大変な感じがした。(斜里漁港・濤沸湖白鳥公園に続く)
【写真】
  
■オジロワシ成鳥 3番目の写真がお気に入りの一枚
  
■オオワシ亜成鳥
  
■止まっていた枝から飛び立つというよりは飛び落ちるという状態。しかし,3枚目は力強く羽ばたいているのがわかる。20分ほど道路脇に車を止めて見ていたが,やがて飛んで行ってしまった。
  
■野付半島フラワーロードでのオオワシ成鳥の飛翔。準逆光であまりよい写真は撮れなかったが,オオワシの飛翔は本当に迫力がある。
  
■オオワシの飛翔/ここではチョウゲンボウまで大きく見える/ネイチャーセンター付近から砂嘴の対岸を望む
  
■ハシボソガラス。ワタリガラスがいたようだが見つけられなかった/国後島をバックに飛ぶオジロワシ
  
■海岸のオオワシとオジロワシ/オオワシ/第1回・第3回・成鳥冬羽のシロカモメ
  
■シロカモメ第4回冬羽/シロカモメ第2回冬羽/国後島


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