私家版 宮城の野鳥フィールドノート since 1976

今日はオジロトウネン、ホシムクドリ、コチョウゲンボウなどいた。コクマル、オオハシシギは空振り。

2020年5月17日(日)名取川河口

2020年05月21日 | 閖上漁港

■2020年5月17日(日)15:58-16:21【天気】晴れ曇り【機材】EOS7DⅡ+EF500Ⅱ
【場所】名取川河口
【種名】メリケンキアシシギ1(1科1種)
【メモ】午前中はハヤブサを1時間ほど観察し,昼ころいただいたメリケンとツバメチドリを夕方時間が空いたので,両方見ようと閖上に出かけた。ツバメチドリは見つからなかったが,メリケンらしきシギは見ることができてラッキーだった。2羽いたらしいが,1羽しか見つけることができなかった。とりあえずメリケンキアシシギの識別が今まで曖昧だったので,過去の観察記録も掲載して,「シギ・チドリ類ハンドブック」のキアシシギとメリケンキアシシギの識別点(P48,49)を確認してみることにした。見る人が見れば,一目瞭然なのだろうが,何しろ,キアシシギのように目の前でどこでも見られる種類ではなく,河口を挟んで遠いのと大きさが小さいので,識別はほとんど写真判定。
目の前で肉眼で見るのと,バンディングで直接触って見るのとではまた大違いだが,これだけ離れていると,細かい点はわからないといっていい。ちなみに,メリケンと誤解しそうなキアシシギの横斑の多い個体は何回も近くで見ている。メリケンでとキアシでは,①嘴の色,鼻孔の長さが違う。ただし,遠くからではわからない②体色は違うが遠くからではほぼ同一に見える。③飛翔時の尾羽と上尾筒の色がメリケンでは一様に見える。④足の長さがメリケンの方が短い。これも遠くではよくわからない。⑤メリケンには横斑の多い個体とやや少ない個体がいて,これがキアシの横斑の多い個体と似ている,というのがポイントになるようだ。⑥初列風切りが尾を超えていることについては,写真ではよくわからなかった。これらについて,今回の観察と過去2回の観察から確かめてみた。なお,どんな環境にいるのか,動画がわかりやすいので,一緒に添付した。メリケンは2016,2017と見て,2018と2019は見に行かないでしまった。いつもいろいろ教えていただいているAさんに感謝!
【写真・動画】

■2016/5/5 河口の消波ブロックで採餌するメリケンキアシシギ,キョウジョシギ,ミユビシギ

■2020/5/17のメリケンキアシシギ(2番目のタイプ)メリケンは1(2)


これだけ見るとまさに横斑多い印象だが,

足の付根あたりの腹部から下尾筒近くまでは白い。飛んだ時の尾羽と上尾筒や背中,翼上面は一様に見える。

■2017/5/6のメリケンキアシシギ(2番目のタイプ)メリケン1


キアシシギ/2羽ともキアシシギ

左メリケン,右キアシシギ/メリケンキアシシギ

※メリケンを探してたら,キアシばかりで最後に一緒にいたのがメリケンだったという話。

■2016/5/5のメリケンキアシシギ(どちらかというと1番目のタイプ)メリケン2


これはどう見てもメリケンキアシシギ。この日の1個体目

1個体目で斑は多いが白い部分もある/2個体目

上面は一様に見える/一緒にいるお仲間たち

※ぜひ,間近で撮影してメリケンの特徴を肉眼で見てみたいものだ。


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