私家版 宮城の野鳥フィールドノート since 1976

10月31日午後、まだ3羽しか見つけられなかったが、遠くばかり探していたら、かわいい顔で下にいるではないか。

2011年4月24日(日)石巻雲雀野埋め立て地,他

2011年05月08日 | 石巻雲雀地区
■2011/4/24(日)7:16-8:48【天気】晴れ
【場所】石巻雲雀地区及びその周辺
【種名】ハジロカイツブリ,カンムリカイツブリ,カワウ,ウミウ,アオサギ,カルガモ,スズガモ,トビ,シロチドリ15+,メダイチドリ35+,ムナグロ8,キョウジョシギ1,ハマシギ35+,キアシシギ2,チュウシャクシギ2,ユリカモメ,セグロカモメ,オオセグロカモメ,シロカモメ1,カモメ,ウミネコ,ヒバリ,ハクセキレイ,ツグミ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(12科26種)
【メモ】石巻港ICで降り,いつものコースを行くと言わずもがなだがその甚大な被害に愕然とした。雲雀野の埋め立て地へ行く途中の道もアスファルト舗装が崩れ通行できず,脇に鉄板を敷設した迂回路を行く。埋め立て地周辺は重機が大型トラックが運んできた瓦礫の処理をしている。驚いたことに埋め立て地の東側堤防や南側正面の堤防を波が越えている(写真)。一瞬,海面がすぐそこに来ているよう錯覚を受けたがそうではなく,地盤沈下によって実際に海面の方が高くなっているのだった。埋め立て地の中は近くの木材置き場から流されてきた木材がいくつもあり,また引き波で運ばれたらしいコンテナもあった。そんな中に1羽のメダイチドリ夏羽がぽつねんと立っていた。もう少し進むとメダイ2羽,そして,メダイチドリの群れ。そのうちムナグロやハマシギの群れ,対岸にキアシシギやキョウジョシギ,ムナグロ夏羽などが見えた。ハマシギは,自分のすぐ近くに飛んできて,しきりに採餌していた。これまで埋め立てた広大な敷地は,すべて瓦礫置き場となるようだった。一部には飼料が積まれているところもあり,改めて,石巻工業港周辺の工場が東北各地の様々な産業を支えていたことがわかった。
雲雀野の埋め立て地を後にして日和大橋を渡り,渡波方面に行って戻り,日和大橋の下のオオセグロカモメ類を観察して今日はここまでとした。
【写真】
  
■地盤沈下の影響か,3/11以前は見られなかった東側防波堤を越えてくる波/矢本方面を望む
  
■最初に見たメダイチドリ夏羽/次に見た2羽/飛翔するメダイチドリの群れ
  
■ムナグロとメダイチドリ夏羽
  
■南西防波堤には以前通り,大型カモメ類が羽を休めていた/ハマシギの群れ
  
■ハマシギの争い。画面左側の冬羽個体は明らかに,この争いと関係があるようだった。/ハマシギ夏羽
  
■ハマシギ夏羽。虹彩が見える。/現時点では夏羽個体は多くなく,ほとんどが冬羽か移行期の個体だった。
  
■カンムリカイツブリ夏羽,移行個体,スズガモ/埋め立て地へ行く道路/日和大橋手前信号より
  
■日和大橋下のウミネコ,オオセグロカモメ,ユリカモメ等のカモメ類の群れ


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